昨日の続きです。
依存さんの恋愛・結婚は、基本的に
・「1人の時間も好き」と思えるパートナーを探す
・熱量の分散を心がける
・健康的に過ごす
が大切です。
依存さんは、「あなたとならどこに行っても構いません」という気持ちをいったん脇に置くのが大切。
依存さんには、依存先をいくつか持って心のバランスをとる必要があるからです。
例えば、今まで都会的な楽しみで依存心を発散していた人が「あなたが行くなら」と見知らぬ山奥とか田んぼの真ん中など合わない土地に付いて行ってしまうと、ほかに依存できるものが無いので依存先がパートナーに一極集中します。(もちろん、山奥で新たな楽しみを見つけられるタイプならむしろ合っています。)
そうすると、相手の帰宅が遅いとか、疲れていて話を聞いてもらえないとかで依存出来ない不安(独りぼっち)が爆発してかなりつらい事になります。
実は依存さんが結婚や同棲をする時、心のどこかで「結婚したらもっと一緒にいられる」「もっと依存しあえる」という気持ちがあったりするのですが、
でも、実際の結婚は想像以上に「生活」です。
今まで、生活ではなく恋愛として余暇時間を一緒に過ごしたパートナーが、これまで見せていなかった「淡々とした生活の部分」を持ち込むようになります。
それがどういうことかと言うと、「2人でいるのに別々の生活をしている時間」が生まれるということ。
依存度の高い人は、「あなたさえいれば」と思っているとここに苦労します。
その「あなた」は横にいるけど、こっちを見ていない、という時間が必ずあるからです。
依存さんは、「あなたさえいれば」と思わずに、時間を忘れられるようなことや集中できるものが複数ある環境の方がメンタルのバランスがとりやすいのです。
そして、不思議と「Aさんといる時は趣味なんて無かったけど、Bさんと一緒になったらひとりの趣味を持てるようになった」、なんていうケースがあります。
依存さんはBさんのような人と一緒にいることで、依存しすぎない自分の人生を歩むことができます。
なるべく健康的な生活を心がけるのも依存さんの大事なポイント。
PMSで悩んでいる方はイメージしやすいと思いますが、人ってホルモンバランスや身体の痛みなどにかなり心を振り回されています。
怒りやすくなったり、孤独感が強くなったり、わがままになったり…そういう「メンタルの問題」に見えるものが体調の問題であることも少なくありません。
自分とパートナーのために、無理しすぎない健康的な生活を送れるといいですね。
ちなみに、パートナーに不安を感じるポイントを伝えることで、「あなたを不安にさせない接し方」を相手に求めることも出来ます。
ただ、依存状態が強い時というのは、たいてい「脳が子供に戻っている」時。
こういう時に話し合いの場を持とうとしても、理屈が通らないようなことを言ってしまったり、泣いたり怒ったりしてしまって、建設的な話し合いに及ばなかったりします。
そして、一生懸命自分の気持ちを訴えた後に疲れた表情をしたパートナーが目に入ると、
その「受け入れてくれない冷めたパートナーの顔」を見て、依存さんは余計にパニックになってしまう。
完全に悪循環です。
ちなみに泣き疲れて脳からエンドルフィンが分泌されると、脳内麻薬となって気分が少し落ち着きます。
このタイミングで仲直り出来る人も多いのではないでしょうか。
でもこの脳内麻薬を無自覚に求めるクセがついてしまうと、エンドルフィンを得るために泣く、泣くために怒りを溜める…という魔の法則が出来上がってしまいます。
そうならないために、依存さんは感動出来る映画を見たりして、パートナー以外の何かで涙を流す習慣があったほうがいいかもしれません。
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