「つらいことが忘れられない」のは当たり前ではない | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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私達って、「あの辛かった出来事がずっと忘れられません」「いつも不安なんです」と常々口にしているのに、よく考えるとあっという間に忘れてしまうことも山ほどありますよね。

 

私達には自分の寿命が見えませんから、耐えず「今日が最後かもしれない」可能性があるわけですが、案外みんなそんなことは心配せずになんとなく毎日を生きています。

 

病気の特集番組を見て「生活を直さないと!」と不安になるのに、数日たつと不摂生に戻っています。(私ですね)

 

人間の意識って、意外と長く持たなくて、案外都合よく忘れてしまったりしますが、

 

でも、「忘れる(意識の表面にあり続けられない)」という機能があるから、私達は適度にいろんなことを受け流し、手放して生きていけるんですよね。

 

全ての記憶や感情を感じ続けていたら、人間なんて到底やっていられないだろうと思います。

 

だからこそ、「忘れられない辛さ」は問題なんです。

 

何度も思い出す記憶、離れられない執着、同じシチュエーションで起こるパニック状態。

「あんなこともあったな~」では済まない、リアルな恐怖。

 

本来適度に忘れていく人間が、「忘れられない」状態であることは、とても負荷がかかってつらいのです。

 

過去のこととして記憶が流れて行かずに、鮮度を保ったまま何度も経験しなければならない感情の鋭さは、もはやちょっとした凶器レベル。

 

「嬉しかったことはだんだん色あせていくのに、辛かったことは鮮明に感じられていつでも傷つくことができます」という方は、「人間って忘れる生き物なのに、それっておかしくない?」と気づいてあげてくださいね。

 

 

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