カウンセリングでお話を聞いていると、いろんな「理解」のパターンがあって面白いです。
「心」や「気持ち」というあいまいな言葉を使われるのが苦手な方には、科学や医学的な文献に基づいて、論理的に(主に脳の)説明をすると、「そういう仕組みなら納得できる」と言っていただけます。
細部まで説明が尽くされ、具体的であることによって「しっくりくる」というタイプの方ですね。
あいまいにされたままだと意味を見失ってしまいますが、論理が分かればまっすぐ進む真面目な方が多い印象です。
逆に、文学的な、閃きのような一言で「なんだかストンときた」と理解する方もいます。
科学的な論拠に基づき「こうだからこう」と言い切られるよりも、余白のある物語を上手く解釈して道筋を見つけます。
想像力が高く、抽象的な価値観を持っている方が多いかも。
そして、「自分の身に起こったことで理解する」という方もいます。
人はみんな他人のことは分からないので、全員が当てはまることでもありますが、特にこの傾向が強い方がいます。
抽象的な説明や知識の説明をされても、「分かるような分からないような…」と感じますが、自分で体験したことと照らし合わせることで理解の速度が飛躍的に上がります。
体験したことのある出来事、感情、シチュエーションならどんどん吸収できるので、「自分に当てはめてみる」事で理解力が活きてきます。
ちなみに、似たような体験のある他者に対しても非常に共感性が高いです。
お悩みの原因は同じでも、「ピントの合い方」が人それぞれだったりして面白いですよね。
自分の理解の仕方が分かっていると、波長の合う相手に気付きやすいですし、
「なんだか納得してもらえないな」と思ったら別のタイプの話し方で説明するとよいかもしれません。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら