あなたを「元の状態に戻そう」とする人 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日はブログを書く時間が足りなくて力尽きてしまいました。

今日は昨日の続きです。

 

昨日のブログでは、ものすごく簡単に言うと

「他人の顔色で一喜一憂する人は自分の成長を他人に言わないほうがいい」

ということでしたね。

 

これは、「あなたの心がまだ不安定なので、他人の反応一つで自信を無くしてしまいますよ」という意味でもありますが、ここでちょっと面白いお話があります。

 

クライアントさんがどんどん自由になっていくとき、不安から解放されていくとき、美しくなっていくとき、たまに「元の状態に戻そうとする人」が現れます。

 

とても興味深い(と言ったらダメかな)ことなんですが、「元に戻そうとする人」と会った後のクライアントさんは、見事に昔のクライアントさんの心理状態に戻ってしまっているんですよね。

 

昨日のブログでピアスを付けたクライアントさんのことを書きましたが、その方は

「同僚が自分のピアスをじっと見ているのを感じたら、急に恥ずかしくなった」と教えてくれました。

 

「同僚の目が品定めするように冷たく感じて、その瞬間に自分みたいな人間がピアスなんかしておしゃれしたつもりになっちゃって…と思った」のだそうです。

 

これを、

「同僚は“そのピアス可愛い”と思って見ていたのかもしれないじゃん」

「見られたことで、被害妄想が出てきたんだね」

という見方をすることも出来ます。

 

その認知のゆがみの中に、トラウマがあるかもしれない、と考えることも出来ます。

 

ただ、それらは全部、、「私の心の出来事は、私の中だけで起こっている」という視点でしかありません。

「私が乗り越えないといけない、直さないといけない」問題になってしまう。

 

でも、例えば世の中の「モラハラをする旦那さん」が、全員言葉に出してハラスメントをしているかと言うと、どうでしょう。

 

姑さんに嫌われている、と思う時、必ず姑さんは声に出していますか?

 

仲良しグループに話しかけた時に、誰も何も言っていないのに「なんか疎外されてる」と思うことは?

 

言葉に出してなくても、伝わってくる冷たさって確かにありますよね。

その冷たさを感じて、クライアントさんが元に戻ってしまうとすれば、それは「クライアントさんの認知のゆがみ」という問題ともちょっと違ったりするわけです。

 

人って、言葉に出さなくても相手に影響を与えて変えてしまうことができます。

 

ピアスのクライアントさんを冷たい目で見た同僚の方は、もしかしたらクライアントさんが素敵になっていくことに嫉妬したのかもしれない。

何もしていない自分と変わっていくクライアントさんを比べて、不安になったのかもしれない。

 

そんな相手の影響を受けてしまうと、「自分が間違ったことをしたような気持ち」になって、元に戻ろうとしてしまいます。

 

でもせっかく育ってきた自信(自分のままでいい、という自信)の芽がつぶされてはもったいない。

 

だから、「もう大丈夫!」と思えるまでは内緒にしておくのがおすすめなんです。

 

 

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