初対面の相手に重い話をしてしまうのはなぜ | 仙台駅前にあるカウンセリング ルーム まきび

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人との距離がうまく測れない人達の中に、「初対面の相手に重い話をしてしまう」ケースがあります。

 

①まず相手と仲良くなって、

②いろんなことを話せるような仲(お互いに)になった後に、

③必要に応じて重大な秘密や心の傷が公開される

 

のが、コミュニケーションの「一般的」です。

仲良くなったからといって必ず自分の全てをさらけ出さないといけないわけではないので、「必要が無ければ伝えない」ということも人の中にはたくさんあります。

 

その一方で、初対面からとても「重い話題」を出す方もいます。

自分が問題のある人間であることや、虐待された過去や心の傷、リストカット癖、今不倫をしている、などなど。

 

それこそカウンセリングで話すような内容を、普通に出会った初対面の相手に伝えてしまいます。

 

こういうお話のクセがある人には、大きく分けて2パターンに分けられるかもしれません。

 

【安全確認タイプ】

心に傷のある自分が関わっていい相手かどうかを確認したい気持ちがあります。

「受け入れてもらえるかどうか」に対する不安が強いので、自分の内側を見せることを代償として、相手の反応を試す(見極める)ような心の動きが出やすいタイプの方です。

また、「親しくなってから嫌われたくない」という気持ちもあります。

 

現実的に誰かを求めているので積極的に自己開示をしますが、人に対する不安や不信感が強いので「石橋を叩きすぎる」という側面があります。

 

初めから自分の重い話をしても引かなかった(石橋を叩いても壊れなかった)相手にはとても気を許すので、依存気味になってしまうこともあります。

 

【衝動・後悔タイプ】

半ば衝動的に、「言わねばならないような気持ちになって」伝えてしまいます。

人と話している時に湧き上がってくる焦りや、「何か価値のあることを言わないといけない」という強迫感で頭が真っ白になってしまって、言う必要のないことを口にしがちです。

 

「すぐ重い話をする人」は依存傾向があると思われがちですが、中には依存の対象が人ではなく「孤独」になっている人もいて、そういう方は「うまくいかない状況」を作ることで苦しみ、孤独を呼ぶシステムが紐づいてしまっていることがあります。

現実の相手を、求めているようで求めていないタイプです。

 

相手が受け入れてくれたかどうかは別として、後から罪悪感や後悔に襲われ、もう相手と会いたくないと思ったり、挽回しようとしてさらに空回りしてしまうことがあります。

 

 

 

 

続きます。

 

 

 

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