人を嫌ってもいい。 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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人のことを悪く思うことに、罪悪感がある人がいます。

 

自分だって完璧な人間ではないのに…と思ったり、

他人の悪いところばかりが目につく自分に対して心が汚い気がしたり。

 

特に、育ててくれた親や、自分を褒めてくれた人、認めてくれた人に対しては、「相手のことを良く思いたい気持ち」が強まるので、相手の嫌な部分を見つけてしまう自分に対して罪悪感を感じやすいものです。

 

そういう時、人は意識で自分の感情をセーブしたりコントロールしようとして、見ないように感じないようにと気を付けるようになります。

 

ここに、矛盾が生じます。

 

なぜなら、自分の感情をコントロールしようとするほど、その感情を意識することになってしまうから。

 

例えるなら、小さい頃に同級生の使っているものや親のお金を盗った経験のある人は結構多いのですが、あの時の、「欲しいからとったのに全く安心できない感じ」に似ているかもしれません。

 

物をとったことのない方なら、子供の頃の「ウソ」なんかでもいいかもしれませんね。

 

あの引き出しを、親が開けたらどうしよう…、とか、何かの拍子にウソがばれたらどうしよう…、と考えて、それが頭の中に住みついてしまう感覚。

 

「私は悪い事をしてしまった」という罪悪感。

 

隠せば隠すほど、その存在の大きさを認識せずにはいられません。

 

意識で自分をどうにかしようと思うことはこれと同じで、「人を嫌うことへの罪悪感」という意識があればあるほど、いくらそこに自分なりの罰を与えても、より根深く「あの人が嫌い」という意識が残ります。

 

自分が自分の思うようにならない時は、「意識でどうにかしようとしすぎ」ているのかもしれません。

 

 

 

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