今よりずっと若い時、
夜の電車に揺られる中で
好き勝手言う仲間の中で
自分の手のひらをじっと眺めていると、そこには何もない気がしました。
毎日1日も欠かさず生きてきたはずなのに、
なんで何もないんだろう。
そう思うと自分に失望しそうになります。
死ぬまで僕はこうなのかな?
社会的な生活にしがみつくことは出来ても、何かが苦しくて、どこかさみしい。
「何もない」ということが若い私にはとてもよくないことのような気がして、焦ったり急いだりした結果、さらなるぬかるみへと足を踏み入れてしまうこともありました。
今、自分の手のひらをじっと見つめます。
そこには、やはり何もない気がします。
何もないけど、それでいいんだな。
そう思うと、何もないてのひらの上にあたたかさを感じます。
そうして、本を読み、水を飲み、時に「にゃんこ大戦争」をしたりして、私は今日の眠りにつきます。
若い日のいたみに懐かしさを覚えながら。
*このブログは毎日19時に更新されます
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