自分の中には何にもない | 仙台駅前にあるカウンセリング ルーム まきび

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開設から16年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

パソコンでブログを書いてる時に、なんだかざわざわとした感覚を感じる。

一度パソコンを閉じてゆっくり部屋の中を歩いてみると、自分の中に嫌な感覚があるのに気づいていく。

これはなんだろう。不安かな。

それとも今日の天気かな。

ふと、ある人が表情ひとつ変えずに悲しい話をしていたのを思い出す。

本当はものすごく怒っているのに、分厚い絶望感に覆われて何にも見えなくなってしまった人。

あの人の隠れたつらさが伝わってくるような気がしてくる。

それでなんだか気分が上がらないのかもしれない。

もうしばらく歩いてみると、今度は別の人が思い浮かぶ。

目の前に平穏な生活があるはずなのに、「無い無い」と泣いてしまう人。

手が触れたものばかりを信じてしまうのは、目や耳から沢山の苦しみを取り込んできたからかもしれない。

そうやって、あの人、この人と沢山の人たちと頭の中で出会っていくうちに、ようやく自分の面影が見えてきた。

自分の輪郭の中は思ったより空っぽで、物足りないような気もしてくる。

自分には何もないな。

そう思うと、次の言葉が自然と出てくる。

でもそれでいいんだな。

心の中に穏やかさがじんわりと戻ってくる。

もう一度椅子に腰かけると、自分の呼吸が整うのがわかって、ブログを書き始めることが出来ました。

 

*このブログは毎日19時に更新されます

 

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