「些細なことで急に妻(夫)の機嫌が悪くなって家出した。なんであんな程度で怒るんだろう。」
こういう場合、
たいてい家出の原因はもっと昔にあって、「些細なこと」はきっかけ(決定打)でしかなかったりします。
つまり、その「些細な事」でいきなり0から100まで怒ったのではなくて、
もともと99までたまっていた怒りに「些細な事」が加わって100になったから出て行った、ということです。
今目の前にある問題と、その要因の関係は、必ずしも分かりやすいものではありません。
これはどんな悩みでも共通しています。
今ある悩みや生きづらさに原因を求めるかどうかというのは、カウンセラーによるところだと思いますが、
悩みと原因の関係が見えてくることで、自分の人生の後ろに流れているストーリーに気づくことができます。
自分の悩みだと思っていたものが、実は母親の悩みそのものだったり、
自分の問題だと思っていたものが実は遺伝的傾向だったり、
意外な経験と今の状況がつながっていたりと、
自分がこれまでどんな影響をどのように受けとって、生き延びるべく生きてきたのかを知っていくことは、
過去の自分を癒すだけでなく、なんだか誇らしい気持ちにさえなります。
私はこうやって生きてきたんだな、と思えることが自信につながります。
自分のストーリーを知っていくって面白いんです。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら