『STEINSGATE(シュタインズゲート)』っていう、わりと有名なアニメがありまして。
あ、もしかしたらこれはネタバレになるのかな。
ちょっとネタバレのラインがよく分かってないので、
これから観る予定がある方はもう戻った方がいいかもしれません。
それでですね、
そのアニメの中で、天才科学者の女の子(17歳)が登場するんですが、
実は彼女の父親も科学者で、二人の間には距離があります。
天才の娘が幼くして父親を論破してしまったことをきっかけに、一言で言えば父親が彼女を「受け付けなくなってしまった」ような感じ。
父親の「科学者としての嫉妬」が「親としての愛」を超えてしまったのかもしれません。
ここには、親子というよりも上下関係のジレンマがあります。
例えば、Aさんは会社にものすごく尊敬している上司がいるとします。
運良くその上司の元で働けるようになったので、Aさんは喜んで毎日仕事に専念しました。
自分のスキルアップのため?会社のため?
いえいえ、「上司に近づきたい」、「上司に認められたり褒められたい」という気持ちがAさんのやる気を引き出しています。
尊敬している人の役に立ち、認められる。これはとても嬉しいことですよね。
Aさんは自分の仕事が終わった後も積極的に上司の負担を減らそうと動き回り、家に帰ってからも仕事をいち早く覚えようと必死に勉強しました。
任されたプレゼン資料は完璧、上司のプレゼンには進んで質問をして積極性をアピールしているつもりです。
周りからも「こんな秀才がいたら上司も嬉しいだろう」と言われています。
それでは、この部下を上司の立場から眺めてみたらどうでしょうか。
特に上司を頼ることなくめきめき力をつけ、社内の評価も高く、自分の書類の小さなミスも見つけて指摘する部下です。
「尊敬しています」と言いながらも、自分との実力差をものすごいスピードで追い上げてきます。
もともと自頭がいいのか、昔の自分よりもずっと仕事能力が高いようにも見えます。
頼れるルーキー。
でも、もしかしたら上司には「自分の立場をおびやかす脅威」のように感じたかもしれません。
ここに「嫉妬」が生まれます。
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