カウンセリングに来る方には、いろんな目的があるな、と思います。
まとめて言ってしまえば、「今よりも生きやすくなりたい」ということになるかな、とも思いますが、
「生きやすい」の条件が、人によって、それ以上に状況によって異なります。
カウンセラーの立場から膨大な数の人生を見送っていると、なんとなく人間共通の「生きやすさ」というものが見えてきます。
でもそれはあくまで共通項でしかないし、そこに辿り着くには状況が整っていないと難しい。
お腹がすいている人に、「食料となる植物のタネを植えましょう」とは言えません。
食料になるほど育つ前に、人間の方が倒れてしまいます。
だから、「一人で抱えきれない息苦しさ」を持っている時は、未来の事よりも今少し楽になることの方がずっと大切です。
そのために、今の苦しみを吐き出すことがいい方もいれば、
全然関係ない雑談を楽しむことで少し楽になる、という方もいらっしゃる。
今が楽になる方法は、その人それぞれ。
カウンセリングでは一応心理療法を勧めます、でもその時間を使って話をしたいのであればその方がいい。
その時は心理療法を断ってください(笑)
人生に生き延びなければならない義務はないけれど、
死ぬにはまだ戸惑うのなら、今はひとまず生きるのが楽になれたほうがいいですね。
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