愛されたい、けど変わりたくない | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

例えば、

他人に愛してほしいと思っているのに、

身だしなみに気を使わない人がいたとします。

便宜上女性ということにしますね。

 

この女性、別に自分の見た目を気にしないわけではありません。

「私ってブスだから」「痩せたいな~」が心の中の口癖です。

だけどなぜかダイエットも美容も化粧の勉強も3日坊主で手を付けられません。

 

ただ意思が弱いだけなんじゃない?

なんだかんだで自分に甘いんじゃない?

変わらなくても王子様が現れると思ってるんじゃない?

 

この、「本気でそう思ってるなら変わるために行動してるはず」が世間の一般論です。

 

一方、カウンセリングではこう考えます。

「変わらないことに、どんな意味があるのかな」

「変わらないことに、どんな心の仕組みがあるのかな」

 

家系図をお聞きして、生育歴をお聞きして、

ご本人のお話をじっと聞いていると

「変わらない」事が安全装置だということが分かります。

 

小さい頃に、不快な性的体験があった場合、

彼女が「変われない」のは、「美しくなったら同じ被害にあうのではないか」と恐れている可能性があります。

(性的な不快感というのは繊細で、直接何かをされていなくても十分傷を残します)

 

小さい頃に、周囲にとてもかわいがられた場合、

彼女が「変われない」のは、「みんなに愛されると重要な人からの恨みを買う」ことを思い出すからかもしれません。

 

色んな要素と背景が、今の自分を構成しています。

相手に悪気があったかどうかは関係なく、人は些細なことで傷をつくり癒せないまま大人になります。

 

「変わりたいのに変われない」

「愛されたいけど変わりたくない」

は、怠慢ではありません。

そこにブレーキをかけている安全装置が必ず存在しています。

 

 

「でも、私がきれいになったから愛してくれる人って信用できない」

「ありのままの姿でも愛してくれる人が欲しい」

 

そう思うかもしれません。

 

続きます。

 

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