新しい門出を迎えた方は、期待と不安でいっぱいかもしれないし、
もしかしたら期待はなくて、不安だけでいっぱいかもしれませんね。
カウンセリングルームには、「不安だけがいっぱい」の人がたくさんいらっしゃいます。
でも「期待のドキドキ」も「不安のドキドキ」も、実は心に負荷がかかるという意味では一緒。
期待のドキドキもまた、ある意味ストレスだったりします。
ものすごく期待して、不安なく楽しく働いていたはずの人が、
ある日からなんだか疲れてきて息切れ状態になったりするのは、
期待のドキドキが心にとってはちょっと負担になっていたから、なんてこともあります。
不安でドキドキする人は、どうしても過去や未来のことを考えてしまう。
「また同じ失敗をしたらどうしよう」
「あの時もすごく苦しくてつらかった」
「昨日のミスが忘れられない」
「このまま働いてたら私どうなってしまうんだろう」
「他の人に比べて仕事が出来なかったらどうしよう」
記憶を引き出したり、まだ起きていない未来のことを考えすぎて不安になるし、
「不安になるため」に材料探しをしてしまうこともあります。
ちなみに不安になるために材料探しをしてしまうのは、安心を求めているからです。
なんだか矛盾しているように見えますが、実はこの二つはつながっています。
(どんな安心かは、人それぞれですね)
不安でも、期待でも、ドキドキしていたらそれ自体が心にはストレス。
つまりこの時期は、「とにかく生活しているだけで疲れる時期」です。
新社会人の皆さんは特に、「なんでも上手にやろうとしない」ことが
今を生き抜く大きなポイント。
最初の数か月は貯金のことなんて考えなくても大丈夫。
部屋が散らかるのは「頑張った証」。思う存分散らかして、たまに全部捨ててみたらお掃除終了です。
仕事は挨拶とお礼が言えて、メモを取るふりをしていれば今は満点。
新しい環境に入ったばかりなのに、もう「あれもやらなきゃ、これも出来なきゃ、私はできない」、になったらちょっと注意。
土台に大きなストレスを抱えている状態で、なんでも完璧にやろうと思う方が無理難題です。
目標はなるべく小さくして、「それさえできれば後はなんでもいい」くらいの気持ちでいるのが一番です。
苦しくなってしまわないために、手を抜きながら少しずつ。
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら