現実が変わらないなら楽になっても意味がない? | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

「○○ができない」

「みんなに迷惑をかけている」

 

そんな「自分のせいで」という感情で悩む方に、

「気持ちが楽になる心理療法」をおすすめすると、

 

「気持ちが楽になったとしても、現実が変わらないんじゃ意味がない」とおっしゃる方がいます。

 

確かにそう思ってしまうかもしれません。

でも、気持ちを変えると現実が変わるというのは起こりえる話でもあります。

 

例えば罪悪感。

罪悪感がある人は、「罪悪感がある」というだけで「依存のループ」に陥る可能性が高いです。

 

よくあるのは、

 

つい食べ過ぎてしまう、とか

お酒がやめられない、とか。

買い物をしすぎる人や、対人関係でも依存が起こります。

 

一番分かりやすいのは、「食べすぎ」でしょうか。

 

食事量を自己コントロールできない人の中に、母親への罪悪感があったとします。

 

この場合、「食べすぎる事」と「母親」は表面的に何の関係もない。

でも、実は奥の深いところでつながっています。

(摂食障害の原因要素として母子関係があげられるのは有名な話です)

 

お母さんへの罪悪感が重たくのしかかると、子供は罪滅ぼしの行為に出ることがあります。

これは、自分に罰を与えて許されたいという気持ちでもあるし、ほかのつらいことで罪悪感をごまかしたいという気持ちがあることもあります。

 

罪滅ぼしのために、子供は食べる。

罰を与えたり、罪悪感をごまかすために食べるから、たくさん量を食べなくちゃいけない。

自分が太ったり肌がボロボロになって苦しむような食べ物を選ばなくちゃいけない。

 

でも、いくら食べてもお母さんへの罪悪感が消えません。

罪悪感は、自分を罰したり痛めつけることで消える感情ではないからです。

 

渦中にいる人はそんなことはわからないので、

食べても「罪滅ぼしにならない/罰を与えられていないから許されない」事になってしまって

永遠に食べ過ぎてしまいます。

 

逆にいえば、この「罪悪感」で食べすぎていることに気が付き、

「罪悪感」を適切に消化できるようになりさえすれば、

この人はこんなに食べて自分を傷つけなくて済むはずなのです。

 

「楽になっても現実が変わらないんじゃ意味がない」なんてことはなくて、

「楽になったら変わる現実が、確かに存在します」。

 

だから、ちょっと頑張ってみても現実が変わらないなら気持ちを変えてみる。

今の自分をとりまく、あらゆる「変えられない苦しみ」は、案外記憶をたどれば変えられるかもしれません。

 

*このブログは毎日19時に更新されます

 

カウンセリングルームまきびHP

 

Instagramも更新しています

 

 

当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら

 

佐藤楓カウンセリングHP

 

 

 

佐藤楓Instagram