天気が良いなあと思って上を見ながら歩いてみたら、
桜の木に気が付きました。
道路沿いの木も少しずつ緑が増えてきていて、
いかに普段足元ばかりをみて歩いているかを思い知ります。
知らない土地に行くと、人は好奇心や不慣れからあちこちを見上げながら歩くんですが、
「この場所は知ってる」「よく見なくても目的地に着く」と思ってしまうと、
目線が上に行きにくくなる傾向があります。
でも、本当に知っているのは過去の景色だけで、街も自然もどんどん変わってしまう。
だからたまにはこうやって顔を上げないとなあと思いますね。
家で過ごす時間が長くなると、
自分に向きあう時間が長くなります。
ここ1年と少しの間に
色んな制限が生まれて、不安があって、
やめなきゃいけないことも、継続しなければいけないこともあっただろうと思います。
新しい環境に身を置いてみても、
自分に向き合う時間は長くなります。
今までの常識が通じない相手、
ついていくだけで精いっぱいの疲労感。
新しい自分を発見!なんて余裕はないかもしれません。
そんな時、
「あれ、私このままで大丈夫なのかな」
小さな気づきが、大きな変化につながります。
お腹がすいてくると、急においしそうな匂いに敏感になったり、
レストランのメニュー看板が視界に入るようになりますよね。
それと同じで、気が付くだけで人は変われる。
「私、このままで大丈夫なのかな」と気が付くだけで、
大丈夫になるための方法を、無自覚の「私が」探してくれています。
あとはその方法を試してみるかどうか、だけ。
大丈夫になるための道を歩いてみるかどうかという、それだけ。
自分に向き合う時間の中で、
ふとした違和感、何度も思い出す記憶、漠然とした不安感がある時に、
それを「当たり前」だと思わずに、「これってつらくない?」と気が付くことが大切です。
それがどんな辛さで、
そこにどんな記憶が絡まっていて、
本当は何に苦しんでいたのかが分かってくると、
今日のような心地いい風が心の中に吹いてきます。
これもまた、新しい門出です。
*このブログは毎日19時に更新されます
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