例えばテレビ番組で、
「100回振られて101回目でゴールインした人」が取り上げられていたとします。
(架空の話です)
でもこれって、最後に成功しているからこそ、番組として成り立っている部分があります。
100回振られてあきらめないって、普通に考えたらちょっと怖い。
私だったら相手によっては警察に連絡して国外に逃げているかもしれません。(笑)
そして別の番組で、
「借金苦を乗り越えて一大企業を築いた社長」特集がやっていたとします。
これもまた、今成功している人だからこそ番組として成り立っています。
人生って、思い切りが良ければ最後にうまくいくわけではないし、
地道にコツコツやっていれば成功する保証もない。
地位の高い方々のカウンセリングをしていると、
スポットライトの当たらないところで、実は多くの
「社長候補者」が挫折をして立ち直せず消えていくことを教えてもらいます。
他人って、案外結果しか見ていません。
もし100回振られた人が101回目も振られ続けていたなら、
世間の目はもっと厳しかったし、
テレビの特集ではなく事件として取り上げられていたかもしれません。
もし借金を返済できず事業に失敗していたなら、
「返済できない額の借金なんかして」
「才能が無いのに突っ走っちゃったから…」
などと言う人がたくさんいたでしょう。
他人って、思っているより薄情で気まぐれです。
感情はちょっとしたことでいつでも変わっていきます。でも変わらないのが「結果」という事実。
だから人は結果が出たものに対しては、その過程や努力も「良いもの、正しい道のり」として勝手に好意的に捉える傾向があります。
ここで伝えたいのは、
「なんでも他人に評価してもらおうとすると苦しむ」
ということ。
人間って本当は薄情で気まぐれで、
結果ありきで他人をジャッジしたりする生き物なのですが、
人は優しいはず
分かってくれるはず
私が優しく出来るのだから相手も出来るはず
と思っていると、他人の薄情さに驚いて、傷つき、腹が立ってきます。
それが、「私のことを分かってくれない」という気持ちの元になります。
続きます
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