カウンセリングに何年も通ってくださるような方ですと、
1年の中で「クライアントさんの苦手な時期」がいつなのか見えてきます。
目立つのはやはり春先。
でも夏や秋にガラッと調子が変わる方もいますし、冬になると落ち込んだり動きにくくなる方もいます。
女性だと、1年と言わず1か月の中でも調子の変動が顕著です。
どうしてもホルモンバランス(生理)が関係してくるので、毎月同じような時期に不調がやってきます。
もちろん全員にこの「苦手な時期」があるわけではないのですが、
多分ほとんどの人が何かしら持っているように思います。
気分の落ち込み、イライラ
自己卑下や不安感。
こういう感情を、つい「あのトラウマで落ち込む」とか「こう言われたからイライラする」などの“記憶”とばかり結び付けたくなるのですが、
こういう「苦手な時期がある」ということに気が付けるようになると、また違った側面から自分のストレスに対処できるようになっていきます。
苦手な時期があるというのは、おおよそ身体の状態とも関係があります。
自律神経が乱れて~、とか交感神経と副交感神経が~とか、そういう単語を聞いたことがある方は多いと思います。
脳内の物質やホルモンのバランス、暑さ寒さによる胃腸の疲れなど、
身体の変調によって引き起こされる精神不調は実はとても多いのです。
自分の精神的な不調が、季節や体調によって起こりやすくなると認識できることで
「そういう時期だから」と割り切ることができるようになります。
この「割り切り」が良い効果をもたらします。
ある女性方は、同じ時期になると
「あの人が言った言葉が忘れられなくて落ち込む、いらいらする」と言います。
でもカウンセリングを続けるうちにいつも同じ時期に繰り返す感情だということに気づき始めて、
今では「不調の時期が来たので心理療法お願いします」とカウンセリングにいらっしゃいます。
また別の男性は、焦ったり確認行動が増える時期がありました。
でも数年カウンセリングを継続してもらうと、それが毎年同じ時期に起こることが分かります。
最初はこの方も、不調の時期になったら心理療法だけで対処していましたが、
同じ時期に身体がむくんだり凝ったりすることから、マッサージや整体に行ってもらったところ、
精神的な症状もかなりすっきりしたようです。
それ以降は心理療法と整体等を使い分けて上手に過ごされています。
「時期のせい」と分かるだけで、自分の不調に合わせた最善策を取れるようになっていきます。
続きます。
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