優しい人にご用心 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

カウンセリングをしていると、たまに

「優しい人」

が話の中に登場します。

 

クライアントさんのお悩みを親身に聞いてくれる第三者。

あれこれ情報を集めたり手伝ってくれる友人。

クライアントさんの世話を焼いてくれる人。

 

そんな、心の支えになっている「誰か」は

よく「優しい人」と表現されます。

 

 

この「優しい人」が、カウンセリングのキーパーソンになることがあります。

 

 

イネイブラー、という言葉を聞いたことがありますか?

デジタル大辞泉から引用すると、

 

「他の人の行動に力を貸す人」

「依存症者などに必要以上の手助けをすることで、結果的に状況を悪化させる人」

 

という説明があります。

 

クライアントさんの言う「優しい人」が実はこのイネイブラー的な存在で、

結果的にクライアントさんを苦しめてしまうことがあります。

 

イネイブラーは悪気があるわけではないので、

「クライアントさんを苦しめよう」という気持ちがあるわけではありません。

むしろその逆で、

「助けてあげよう」とか、「私がいないとこの人はダメだ」とか、そういう責任感にも近い感情を持っていることが多いです。

 

なので、イネイブラーをする人も、される人も

「このままではまずい」ということに気が付くのが遅れてしまいます。

 

「私がいないとこの人はダメだ」と思う気持ちの裏には、

「この人が元気になったら必要とされなくなってしまう」

というイネイブラー側の寂しさが隠れていて、

 

表面的には必死に手助けをしているように見えても、

状況を悪化させてしまったり、

イネイブラーへ依存させてしまったりします。

(本当はイネイブラー側に依存があります)

 

 

なので、周囲に

「すごく良い人」や、

「世話好きな人」がいて、

 

なんでもたくさん助けてくれるけど、

それに対して自分はどんどんダメになっていく

もしくは

その人がいないと生きていけないと思う

 

という悩みがある人は、

 

イネイブラー的な人に依存をされてしまっている可能性も含めて

考えてみる必要があります。

 

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