昨日の続きです。
人と比べてみじめな気持ちになる時に、どうしたらよいのでしょうか。
「持ち物のランクで相手と比較すること」自体への
よくある問題視(自分に自信がないから物に頼る、など)については、今回はあまり触れません。
あくまで「みじめでつらい」への対処を考えていきます。
まず一つ目は、「回避すること」です。
「逃げる」という表現にすると賛否両論ありますが、
(根本的な解決になっていない、など)
自分のストレス源から上手に回避できることは
もはや「逃避」ではなく立派な対処法です。
自分が幸せでいられる環境をよく考えます。
腕時計の件では、腕時計を一人で眺めている時は確かに「満足」でした。
仕事のやる気にもつながるのなら、いい買い物だったかもしれません。
それが、「同級生」という比較対象と会った瞬間に壊れてしまいました。
なら、知らない人ばかりが歩いているところに腕時計をつけていっても、同じことが起こったでしょうか?
もし、「身近な知り合い」「特定の人達」にだけ反応してしまうのなら、
「そういう場に着けていかない」もしくは「そういう場に行かない」という対処をすることができます。
そして、「いいものをつけていって自慢したい!」とか「もう馬鹿にされたくない!」という気持ちが強いなら
「中途半端なものを購入することを回避」するのも現実的な一手です。
普段の生活に気を付けて(無駄な出費の回避)、貯金するなりして、高級な1品を買った方がいいかもしれません。
それでいいの?と思われるかもしれませんが、
何を回避するか?どう回避するか?
それを前向きに検討することは、自分の優先順位を考えることにもなりますから、案外大切です。
もう一つは、その「みじめ」な感情をはっきり認めてしまうことです。
「私はこういう気持ちになった」ということを、
しっかり認めてしまいます。
他人から逃げるのなら、思いっきり逃げてもいい。
でも自分の感情は、逃げても逃げても影のように追いかけてきます。
今までもそうだったはずです。
だから、認めてしまう方がずっと楽になります。
客観的に、淡々と
「私はこういう感情になったんだな」
「私の中にはこういう部分があるんだな」
と認めることが大切です。
自分の嫌な部分を認められる人には、必ず「その先」があります。
人間はみんなどこかしら真っ黒な部分があって
その影はみんなが持っているものだから、
安心して受け入れてしまうのが良いです。
自分だけが汚れた人間のように感じる必要はありません。
皆もそうなんです。
自分を認めたその後は、
思う存分立ち向かうなり逃げるなりしたら良いと思います。
続きます
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