被害妄想とのいたちごっこを止める② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

さて、被害妄想に対して「加害妄想」というものも存在します。

 

加害妄想とは、「自分が誰かに危害を加えているのではないか」という考えです。

 

例えば、

「すれ違っただけで、誰かに嫌な思いをさせたのではないかと思う」

「自分が美容院に行くと、美容師に恥をかかせている気がする」

「ことあるごとに、自分が何かやってしまったのではないかと思う」

 

 

これらも、広い意味では加害妄想的であると言えます。

 

「誰かに攻撃された」という被害妄想と、「誰かを攻撃した」という加害妄想は、一見真逆のように見えます。

 

でも、この二つの考えを同時に持っている人達がいます。

 

それが、「すべての原因が自分にあると思ってしまう人」です。

 

 

つまり、「周囲に笑われる」という被害妄想に対して、

例えば「私の言動がおかしいから」と思う。

 

「周囲を傷つけた」という加害妄想に対して、

例えば「私が醜いから」と思う。

 

「自分の存在が何かおかしくて、不幸の源になっている」。

そんな、漠然としていて巨大な不安感を抱えています。

 

 

このタイプの方は、「自分が悪い」という一点に対してかなり頑固です(笑)。

 

「それ多分被害妄想かもよ」という一言が届きません。

 

「そうかなあ…でも…」

「そう言われるんですけど、でも…」

 

と100%返ってきます。

 

本人も、なんとなく「常識的に考えて、いつも笑われるっておかしいよな…」と思わなくはないんですが、

「自分がおかしいから」という壁が立ちはだかって、受け入れられません。

 

「でも」の後に続くのは、

 

「でも(私がおかしいことを先生は知らないからそう思うんでしょ)」

「でも(先生はカウンセラーだから偏見が無いんでしょ)」

「でも(実際に笑われているように感じるんだけどな)」

 

という言葉です。

 

 

続きます。

 

*このブログは毎日19時に更新されます

 

カウンセリングルームまきびHP

 

Instagramも更新しています

 

 

当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら

 

佐藤楓カウンセリングHP

 

 

 

佐藤楓Instagram