被害妄想とのいたちごっこを止める③ | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

「自分に何か原因があるから人に嫌な思いをさせる」

という考えが根深い人とは、イタチごっこになってしまいます。

 

言葉を尽くしても、受け入れられない。

どうしても「自分がおかしいはず」という気持ちが取れない。

 

カウンセラーとクライアントのいたちごっこに見えて、これはクライアントさんの中のいたちごっこです。

 

「被害妄想や加害妄想みたいなものなのかもしれない…」

「でも私はおかしいから、実際に笑われているのかも…」

 

「常識的に考えて、普通そんなに他人は私に興味ないよね…」

「でも、私はおかしいから目立ちすぎるのかもしれない…」

 

あと一歩、と言うところで「私が原因」という考えが足を引っ張り、

そして「思い違いかもしれない!」と強く思って外出しては、「やっぱり笑われたかもしれない」と落ち込んでしまいます。

 

 

つまり、「被害妄想か現実か」を検討すると、いつまでも検討し続けることになってしまうんですね。

苦しみ続けるための呪いにかかっているようなものです。

 

 

 

こういう場合は、「私が原因」という部分について考えるのが先です。

 

といっても、「私の何が原因か?」とか「私が原因かどうか」について考えるのは、あまり意味がありません。

 

なぜなら、

 

「容姿が悪いから」

「服が変だから」

「存在がおかしいから」

「分からないけど私が原因」

 

そんな理由ばかりが出てきて、「私が原因」という証拠集めをするだけになってしまうからです。

 

 

考えるといいことは、

 

「いつからこうなんだっけ」

「きっかけはなんだっけ」

「私はどうなりたいんだっけ」

 

です。

「私が原因」という主観すぎる主観に、とりあえず客観的な情報を足していくことから始めます。

 

そして、「私が原因」と思う原因は、たいていの場合過去にあります。

(「私が原因という考えから逃れられない理由」も、たいてい過去にあります)

 

なので心理療法で過去の自分を変えていくのが近道です。

もし本当に、すべてが「あなたの原因」でも、それはそれで後から対策を考えればよいのですから、

まずは「私が原因」から一度離れてみる経験が必要だと思います。

 

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