『世界に一つだけの花』という名曲が世に出たのはいつだったかな?
長くヒットする曲は、いつの頃の曲だったかわからなくなりますね(笑)
(あとで調べたら、2003年に発売でした)
NO.1にならなくてもいい
もともと特別なOnlyone
なんて良い歌詞があったと思いますが、
私はこれを聞いたとき、「分かる人と分からない人がいるだろう」と思ったもんです。
というのも、
ナンバーワンはジャンルと範囲を選ばなければ割と誰でもなれる。
それに対してオンリーワンは心の持ちようの問題が関わってくる。
だから、自分を肯定する力がない人にはちょっと難しい部分があるのです。
ナンバーワンは、変な話
「私は家族の中で一番料理がうまい」とか
「友人5人の中で一番足が速い」とか
一番になるためのジャンルと、比較する人の範囲を小さくしていけば、
案外ほとんどの人が「ナンバーワン」の部分を見つけることができると思います。
逆にこの「ジャンルと範囲を工夫してナンバーワンになる」考えが出来ない人は、自分を追い詰める傾向がある人とも言えます。
「こんな程度じゃだめだ」とか「こんな小さな世界でNO1になっても意味がない」とか。
はたまた、「こんなものしかナンバーワンになれないのか…」と自虐的になったり。
自分にダメ出しをして、楽観的な幸せの中に身を置くことを拒否してしまう部分があるだろうと思います。
それはそれで「生きづらさ」の課題でもあるのですが、ここでは一度置いておき。
オンリーワンの方を見てみましょう。
ナンバーワン、がいわば他者との比較であるのに対して、
オンリーワン、は自分の心が思うことです。
そこには、
「もともとが特別なオンリーワンなのだから、それでよい」
という自己肯定感のような気持ちが必要になります。
だから先ほども書いたように、わかる人と分からない人がいるだろうと思うのです。
自分を肯定出来ない人は、他者が色とりどりの花であることは容易に認めても、
「自分もそれでいい」とはなかなか思えません。
(なかなか思えない人がいるからこそ、「伝わってくれ」という気持ちからメッセージソングが生まれるのかもしれませんね。)
なぜなら「もともと特別なオンリーワン」という言葉がよく分からないから。
もちろん言葉の意味は分かるけど、実感ができない、ピンとこない。
自己を肯定することが苦手な人の中身は、空洞だったりします。
当たり前ですね。肯定する力が弱いということは、自分の内側に起こったことを大切に出来なくなるのですから。
「ある」ものも「ない」ことにしてしまうことだってあります。
だからこの歌詞をみても、「そっか、私は私らしくいればいいんだ!」とはならない。
私はこの『世界に一つだけの花』という曲は、曲自体が良いのはもちろんですが、
自分の心の在り方に気づくという意味でも良い曲だと思っています。
時間があったら、ぜひ歌詞を一度じっくり眺めてみてください。
もしくはこの曲を聞いたときの率直な感想を思い出してみてください。
そうだ、その通りだ!とならない時、伝えたいことはわかるけどしっくりこない時、
それは自分のどんな心が関係しているんだろう、と考えてみてください。
面白い発見が出来るかもしれません。
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