相談の続きです。
前回を見ていない方は、【発達障害、心理療法で改善する?①】からお読みくださいね。
さて今日は④~⑦の検討事項を見ていきましょう。
④そもそも環境や役割があっていない場合
➡別な場所でなら出来た、別な人となら出来た、という経験がある場合は環境の見直しが必要です。
今の環境に機能低下するような何かがある可能性があります。
また、その人の特性に合ってない業務、人間関係を強いられている場合はその改善も視野に入れる必要があります。
職場や業務内容、担当人事などを変更することはさすがに私にはできませんが、機能低下の原因を探し、心理療法や
改善策を一緒に考えることは出来ます。
⑤解離している場合
➡アルコールの継続的な摂取、過食、鎮痛剤の飲みすぎなどがある場合は「解離状態」の可能性があります。
解離すると本来の能力が出なくなるので、心理療法と解離のもとからの離脱が必要です。
過食などでふわふわとした満足感を得ているような場合にはこれを疑ってください。
⑥助けてもらえない恐れからくる場合
➡末っ子に見られることが多いタイプです。できないから構ってもらえた、という経験があると、
本来の能力を発揮して「できる人」になってしまうのを無意識に恐れる場合があります。
背景に親との共依存が関係しているので、これも心理療法が可能です。
⑦純粋な発達障害、もしくはやや知的能力に課題がある場合
➡この場合は、心理療法での改善は難しく、全記事の項目②とおなじ対処法になります。
ただし、「純粋に発達障害もしくは知的面に課題があるだけ」、というケースはほとんどありません。
たいていは何らかのストレスやトラウマがありますので、心理療法を行う前提になると思います。
いかがでしょうか。
発達障害であったとしても、実はその取り巻き(トラウマ、ストレス、解離など)の影響が強く出てしまっているがために
本来の能力以上に「できなくなっている」という可能性は高いです。
なので、心理療法で「発達障害をなくす」ことは出来ませんが、多くの場合能力の向上につながります。
「上司から注意され続ける」事でどんどんできなくなる可能性がありますので、ご興味があるのでしたら
早めに一度いらっしゃることをおすすめしたいです。
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