今日も相談です。
たぶん「大人の発達障害」を持っています。忘れ物や業務中のミスが異様に多く、頻繁に上司に怒られています。
「気が利かない」と言われることも多いのですが、自覚がないので「不注意」じゃないかとも思っています。
どうにかしたいのですが、先生の心理療法を受けたら、発達障害も治るのでしょうか?
通院はしていないものの、傾向的に発達障害だと思われる方の相談です。
まずはっきりお伝えすると、心理療法で発達障害そのものが完治するということは今のところありません。
ただアプローチ次第で改善するところは多々あるんじゃないかという印象です。
検討事項が7つありますので、今日はまず3つを見ていきましょう。
①認知機能が(本来の能力より)低下している場合
➡何度も怒られる、失敗の経験を繰り返す、疲労が蓄積している場合に起こる機能低下です。
自尊心や自己肯定感が極端に下がると、認知機能が低下することがあります。
もとからミスや忘れ物が多かったとしても、以前に比べて「より出来なくなった」場合なんかは
この影響が考えられます。
ここの改善策なら心理療法が有効です。
質問をみるだけでもストレスがかかっていそうなので、試す価値はあると思います。
②学び方や抑えるポイント、自分にあったやり方を見つけられずにいる場合
➡発達障害の程度にもよりますが、「コツ」をつかみさえすれば案外やれることが増えるというパターンがあります。
ここも心理療法ではありませんが、カウンセリングで対応が可能です。
独学で学んできた方や、家族からの理解が得られにくかった方なんかは特に必要な見直し作業だと思います。
③「第4の発達障害」である場合
➡通常の「発達障害」のほかに、トラウマ的体験から発達障害様の言動(脳の動き)になっている場合がありえます。
この場合はトラウマ治療になりますので、心理療法が有効です。
また通常の発達障害であっても、トラウマ的部分を改善することで全体の能力アップ(本来に戻る)になる可能性があります。
次回につづきます。
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