名作漫画の名言シリーズ③の続き2 | 仙台駅前にあるカウンセリング ルーム まきび

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一昨日、昨日はバガボンドの『蓮台寺野の決戦』

武蔵 対 吉岡清十郎について書きました。

 

ここでの私が思うポイントは

剣の達人である二人が斬りあう前に

自分を整える方法についてです。

 

斬りあうということは

自分が相手を斬る

ということと

 

相手に斬られて死ぬ

という未来が同時に存在します。

 

この斬られて死ぬことに対して

人間は恐怖を感じます。

 

恐怖は体を緊張させ、

動きをにぶらせます。

 

動きがにぶれば、剣を繰り出すスピードが

遅れてしまい、斬られる、負けることにつながります。

 

この時に達人の二人は

『斬られて死ぬ』ところをあえて想像します。

 

その上で

「まあ、こんなものか」

と受け入れます。

 

これによって恐怖を消化しているんですね。

ここがすごい!ところです。

 

普通は

『斬られて死ぬ』想像をしないように努力する

あるいは

『斬られて死なないためにはどうするか?』を想像する努力をする。

 

実はですね、これって恐怖からの逃避になります。

なので脳が興奮をはじめ、あらゆる負けないための想像が

はじまってしまいます。

 

そうしているうちの脳のスペックの一部が想像にとられてしまい、

剣をくりだす力が削られてしまうのですね。

 

ならばその逆をすればいい。

 

あえて『斬られて死ぬ』想像をして受け入れればいい。

恐怖を真正面からみすえることで

恐怖が消化される。

 

なんなら恐怖が昇華されて身体が静かな状態になる。

 

『死ぬ』のが怖いなら、『死ぬ』ことを避けるのではなく、

『死ぬ』ことを受け入れる方向に動くと

 

静かになる

 

のですね。

 

バガボンドの名言集ってネットで見かけるのですが、

このことについて書いてあるのは見かけないんです。

 

武蔵が清十郎を斬った時の

剣と一体となって斬った感覚すらない

あたりに目が行きがちですが、

 

それができる状態(ゾーン状態ともいうんでしょうかね)に入る

鍵となったシーンこそが大切だと思うんですよね。

 

斬ったとき、斬った後は結果なので

その結果をうみだしたシーンこそが

清十郎との死闘のポイントだと私は思うのです。

 

カウンセリングでも

依存症やいつも何か考えてしまうなど

何かにとらわれてしまって

人生を楽しめない、という方に

 

この感情、感覚を受け入れる方法

というのをコツを伝えつつ、一緒に

行っていくこともありますね。

 

この感覚をつかむと考えすぎ、

何かにとらわれてしまいがちの人が

過ごしやすくなります。

 

これは

・前に進む

・成長する

・手に入れる

では手に入らない感覚です。

 

これを美しい絵を使って教えてくれている

そういう意味でバガボンドは

カウンセリングにも役立つ漫画

ということですね。

 

漫画を読んでてよかった(笑)

 

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