昨日バガボンドの『蓮台寺野の決戦』
武蔵 対 吉岡清十郎
の話を書きました。
これ、武蔵が吉岡清十郎を一刀両断にするんですね。
しかも斬った感覚すらない状態で。
剣と一体になる感覚。
清十郎は死の刹那に
自分の弟、伝七郎ももっと強くなれるのかも
と最後まで弟のことを思うのですね。
遊郭に入り浸っては遊んでいるように見えて
弟思いの、いいお兄さん、といえば安っぽくなるので
言い方をかえると
自分の生まれた家のこと
自分の天賦の才
自分の立ち位置
自分のキャラを理解し、
それにあわせて必要な動きができる人だったと思います。
京都の名門道場、吉岡の長男として生まれ、
剣の天賦の才に恵まれ、
無用な争いを好まず、
ただ家を守るために必要なこととして
決闘より暗殺を選び、
道場に脅威をとなる相手を
周りに気づかれずに始末します。
普段は遊郭に入り浸って稽古もせず、
遊び惚けているように見え、
周りから批判もあびますが、
どこ吹く風。
ただ必要なことは
道場を守ること、
キャラとして自分より当主の人格をもつ
不出来な弟を守ることを行ってきた人。
そこにもともと歯牙にもかけなかった
武蔵が成長して清十郎に勝つ。
清十郎は剣は才能で決まると思っていたが
武蔵をみて弟も成長するかもしれないことを
思いながら、息絶える。
キャラが学ぶ漫画ですね。
あっ、書きたいことを書くのを忘れてた。
『最悪の事態を想像する』ことについて
明日書きますね。
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