記憶の消化・記憶の消去④ | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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ここ数日、記憶について

話をさせていただきました。

 

昔お付き合いしている男性にDVされ、

それ以来睡眠がうまくとれない

というCさんは心理療法を受けることで

 

そのときのB感情の記憶が消化され、

そこからぐっすり眠れるようになりました。

 

しかし母親からDVを受けたという男性Dさんは

心理療法を繰り返しても母への怒りが

出続けています。

 

もちろん、単純に心理療法が効いていない

場合もあるのですが、

お母さんへ事実確認をしたところ、

 

どうやらDVの事実はない。

あるいはあったとしても

Dさんの中で考えているようなものではない。

 

それ以外での特徴もあり、Dさんの場合、

記憶ではなくて妄想の可能性がある

とお話しさせていただきました。

 

こういうことはほかにもあって

気持ちを吐き出すまたは心理療法をしても

気持ちがはれないときは

A出来事の記憶

B感情の記憶

がずれている?場合もあります。

 

もともとその出来事自体はなかったのに

なぜかA出来事B感情の記憶が本人の中で

作り上げられてしまったし、

本人にはそれが事実のように感じられる

となると妄想になりますね。

 

いくらか意識的なものもあります。

たしかにA出来事はあったけど、

 

B感情の記憶がご本人の気分や体調、

出来事に関わる相手へのとらえ方、

その環境によって

B感情の記憶だけ異様に大きくなることがあります。

 

それはほかの理由があって

(例えば、こうしてほしい、こうしてほしかったとか願望がある)

意識的にか無意識的にか

B感情の記憶が膨れ上がることもあります。

 

これもA出来事の記憶B感情の記憶

ずれているので心理療法の効きがイマイチだったりします。

(こういう方は意外とたくさんいらっしゃいます。)

 

AとBのつり合いがとれるとすっと

記憶の消化ができたりすることもあります。

 

このように記憶と言いつつも

記憶に近くて記憶でないようなものもたくさんあります。

 

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