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カウンセリングルームまきびHP:相談例
「世界が私にとって非常にシンプルであったなら、どれほど楽であろうか」と考える人は少なくないと思う。
私とあなたにとって矛盾や不条理は受け入れがたい何かとして、いつもこころのどこかにひっかかる。それは他人にとってはどうでもよいことだったりする。
苦しみが「自分の存在を疑うこと」から始まるのだとしたら、考えることがなくなるまでは苦しいのかもしれない。
この世界にある、醜い、そして美しい矛盾をその身で飲み干すことができたなら、とうたった詩人がいたように思うが、その詩人にとっての世界が、現実が、どのような方向にあったかはあまり想像する気にはなれない。
どちらにせよ、矛盾や不条理を、矛盾や不条理だと認識すること自体がその苦しみを創造するのであって、私とあなたの問題であることは明白だ。
そしてそこから芸術がうまれるのだとしたら、それはそれで、ある人にとっては価値のあることかもしれないし、そんな感じ方なんてそもそもいらなかったと本人は思うかもしれない。
もともと「存在自体」を意識することがない、あっさり言えば自然な状態であれば、あなたも私も右でも左でもなかっただろうと思う。
快不快を上下の運動ととらえると、幸せは横に広がることではないかとよく思う。
そして意識できるものが快不快で意識できないものが幸せなのではないのかなと思う。
矛盾や不条理も意識しない状態、自分の存在を疑っていない状態、それが幸せだとすると「求めて得られるものではない大切な何か」と表現した人がいてもうなづける気がする。
一にも二にもそこへ向かうお手伝いがしたいと思うのですね。
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