インナーチャイルドが言った、「あいつ」とは「母」だったなんて! | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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「クライエントに寄り添ってない」と言われた翌日、友人に受けたカウンセリングで初めて自分のインナーチャイルドと出会った。



よく思い出す階段の風景。
踊場に幼い私、真ん中に祖父、下に母。祖父が母に叱責している。

それを感じていると急にしゃっくりが激しく出だし、しばらくすると
  「嫌だ」
  「(おじいちゃんのこと)言っていい訳ないもん」
  「誰も聞いてくれないもん」
  「誰だって聞きたくないもん」
  「だって おかあちゃんは 聞いてくれないもん」
大声で叫び出してる。

  「(おかあちゃんは)おまえなんか嫌いだって言ってる。口では言ってないけど」
  「あっち行けって」

  「おじいちゃんの方がいい」
  「でも おじいちゃんはもういないもん」
大声で泣き叫んでる。

  「(おじいちゃんを)思い出したらいけない」
胸が張り裂けそうだ。

  「おじいちゃん好きー」
  「あいつになんか知られたくない!」

そして、ふっと叔母が浮かぶ。
山頂で撮った写真に4・5年生の私と私の肩に手を乗せている叔母。
  「叔母ちゃんの手から叔母ちゃんの気持ちが私の中に入ってくる。」
   「叔母ちゃんはね、ずっと好きだし、今でも好きだってわかる。」
   
   「でもね、おじいちゃんを好きはわかんない。」
   「身体の左側では、おじいちゃん好きがわかる。」
   「こっちの右側では、おじいちゃん好きがわかんない。」
   「胸のここでは、ポカーンとしてみてる大人の私がいる。」
   「なんでそんなに大人の私は冷静なの?」
   「なんで、自分のことなのに私はわかんないの?」
   
インナーチャイルドの私は、大人の私に向かって 
   「こんな人、知らないもん」
大人の私は、インナーチャイルドの私に向かって  
   「こんな子しらないわ」
   「こんな子は私とは思えないもの」 と胸のあたりで言ってる。
でも、頭の右側では
   「あれ(インナーチャイルド)がホントの私なの?」
   「あれ(インナーチャイルド)がホントに私なの?」
   「おまえ、演技してるのと違う?」

泣きながら疑問で頭はクシャクシャ
そして出てきたのは
   「おじいちゃんはおかあちゃんをいじめてた」
   「私を取られたくないから、おかあちゃんをいじめてた」
   「でも、おじいちゃんかわいそう」
   「あの時、母子寮におじいちゃん来たのに、知らんぷりした」
   「でも、あいつは、何もわかってない」
   「いつも、大事な時に、何もわかろうとしない、自分さえ正しければいいんだ!」
   「いつも私のせいにする、「あの子はあなたを覚えてない」って言ったに違いない!」
   「違いない!今、そう思った」



クライアントの私がカウンセラーの友人になげてた言葉!

考えてもいないこと、考えられないことが、泣きながらも、どんどんどんどん出てくる。

しかも、インナーチャイルドの私は、あろうことか母を「あいつ」と呼ぶ。

大人の私は、ぎょっと立ちすくむだけで、インナーチャイルドを見ているほかに何もできない。



この時、初めてインナーチャイルドとはどんなことかを体感した。

6歳の私が、大好きな祖父と別れる時に、一瞬で押し込めた感情。

幼い巨大な感情は50年たたないと意識には浮かびあがらないぐらいのものすごい力で、心の奥底に押し込めたのだ。

大人の私自身に、この感情に耐える力ができて、やっと、意識に浮かび上がったのだろう。



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