イネイブラーは自覚が難しい② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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世間的に、人助け=いいこと=愛情・思いやり、の図式があるから、イネイブラーの世話焼き行動(=イネイブリング)は賞賛されることのほうが多いです。

そうやってせっせと世話焼き行動をしているのに、なぜパートナーや家族は依存行動から抜け出せないんだろう?と悩みます。

実際には助けてしまうから、どんどん依存行動が進んでしまうのですが、それはなぜかというのはまた数回あとで書かせていただきます。

愛情で依存者がなんとかなる、と思ってしまう人もいらっしゃいます。むしろ愛情がまだ足りないから依存者が依存行動から抜け出せないんだと思う人もいらっしゃると思います。

依存者を世話する、助けることが問題行動を促進させることに気づく必要があります。そしてご自身が依存者を助ける行動をやめられない場合は、依存者だけでなく、自分にも問題があると思っていただければよいのですが、そうはいかないことが非常に多いです。

むしろ自分の世話焼き行動(イネイブリング)に自信を持っていたり、すばらしいものだと思っている節があります。そこに、それは問題なんですよ、などと言った日には、イネイブラーの方の態度が豹変し、感じが悪くなったり、怒り出したり、次から連絡が来なくなったりします(笑)だからやんわりとしか言わないようにしています(冗談です)

もう少し上品な対応をしてくださる方ですと「先生のおっしゃるとおりですね」と聞き流してくれます(笑)だからといって積極的にご自身の世話焼き依存を治療する人はあまりいらっしゃいません。



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