イネイブラーの世話焼き行動の具体例 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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前回は依存対象について説明しました。最後にひきこもりの例で説明させていただきましたが、もう少しイネイブラーの世話焼き行動(=イネイブリング)の具体例をあげてみます。

・アルコール依存の場合は、恋人や夫がお酒を飲みたそうにしてるとついつい酒を出してあげてしまう。出してあげるものの、依存者に対して小言を言うので依存者の自己嫌悪をあおってしまう。

・ギャンブル依存の場合は、友人や恋人、母や妻が依存者にギャンブルするお金を貸してあげたり、借金の尻拭いをする。この場合も同じく依存者に小言を言って、彼彼女の自己嫌悪をあおり、依存者の自己肯定感を下げてしまう。

・買い物依存の場合は、買い物依存になっている子供の欲しいものを、かわいそうだからとつい買ってあげてしまうとか、その子が暴れるのを鎮めるために物を買い与えてしまう、さらに買い物による借金の尻拭いをしてしまう。ここでも我慢できずにイネイブラーは依存者に小言を言ってしまい、依存者は自己嫌悪の不快感から余計に買い物依存のサイクルを早めてしまう。

・インターネットゲーム障害も同じです。ゲーム依存の傾向があると感じつつ、ほしいゲームをすぐ買ってあげてしまう、ゲームで課金するためのお金を与えてしまう。「あんたはゲームばかりしてないで勉強をしなさい」「少しは働く気はないの?」などとイネイブラーは小言がついでてしまうので、余計にゲームに逃避して依存度を高めてしまう結果になる。

イネイブラーになりがちなのは、子供のためを思う献身的な母親、献身的な妻、恋人が多いですね。

そして自分がイネイブラーだと自覚するのがイネイブラーには非常に難しいのです。






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