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昨日のインターネットゲーム障害、簡単に言うとゲーム依存の話をさせていただきましたが(ついでに自分もはまってた過去を話してしまい、お恥ずかしい(笑))、それ以外でもアルコール依存、ギャンブル依存、買い物依存、(最近では携帯依存、スマホ依存etc.)などの嗜癖というものがあります。
この依存症、嗜癖の問題は、本人や周りが自覚しにくいのが特徴です。
そして嗜癖には、大抵イネイブラーが周りにいたりします。
イネイブラー=依存症者を助けてしまう人です。依存症者の周りにはよく、依存行動を助ける人がいるんです。
例を挙げると
アルコール依存の場合は、夫が酒を飲みたそうにしてるとついつい酒を出してあげちゃう
ギャンブル依存の場合はギャンブルするお金を貸してあげたり、借金の尻拭いをする
買い物依存の場合は、買い物依存になっている子供の欲しいものを、かわいそうだからとつい買ってあげてしまうとか、その子が暴れるのを鎮めるために物を買い与えてしまう、さらに買い物による借金の尻拭いをしてしまう
イネイブラーになりがちなのは、夫や子供のためを思う献身的な母親や妻、恋人が多いですね。
インターネットゲーム障害も同じです。ゲーム依存の傾向があると感じつつ、ほしいゲームをすぐ買ってあげてしまう、ゲームで課金するためのお金を与えてしまう。
依存症者は、依存するもの(酒、ギャンブル、ゲーム)を取り上げられると離脱症状、つまり禁断症状(気分の落ち込みや怒りや悲しみ等)が出て攻撃的になったりします。そこで家族が折れてまた依存物質を与えてしまうと現状維持になってしまいます。
『ルールを設けて線引きして、それを超えた場合は覚悟を決める』ことが必要になってきますが、これは家族内だけでは難しいので医療や福祉の力を借りる必要がでてきます。
嗜癖の陰には大抵、気づかずに、もしくは気づいていてもやめられずに手助けしてしまっている人(=イネイブラー)がいます。気づいた時点で専門家(せめて家族ではない利害関係のない他人)に頼ることが大切です。
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