インターネットゲーム障害(Internet Gaming Disorder) | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日はためこみ障害の話をさせていただきましたが、ついでに最新の精神疾患の診断マニュアルDSM-5では、今回は精神疾患として正式な記載はなかったものの『今後の研究のための病態』というところに『インターネットゲーム障害(Internet Gaming Disorder)』というものを載せています。

一応、診断基準は一番下に記しておきますが、先に私なりに要約すると
(1)インターネットゲームの過剰使用・それが生活の基本活動になる
(2)インターネットゲームができないと怒り,不安、悲しみがでる
(3)インターネットゲームをやる時間がどんどん増えていく
(4)インターネットゲームの使用時間を減らす、やめることができない
(5)インターネットゲームのせいで他の趣味や娯楽に興味がなくなる
(6)このことが問題だとわかっていてもインターネットゲームをやめられない
(7)インターネットゲームの使用頻度を家族や治療者などに嘘をつく
(8)嫌な気分をさけるためにインターネットゲームをする
(9)インターネットゲームで友達や仕事を失ったことがある

という感じです。

私も20代のときに一度、レッ〇ストーンというインターネットゲームにはまりまして、一日三時間程度の睡眠で仕事以外の時間はずっとやっていた思い出があります。

二週間くらいで「これはやばい」と思ってパソコンからゲームを削除しました(笑)

去年、ひさしぶりに同じゲームをやったら、レベルがインフレ状態になってて・・・ってその話はいいか(笑)1か月くらいはまってしまいましたが、さすがにまた削除しました。

今回は睡眠を削るほどではなかったですが、インターネットゲームにはなにか魔力でもあるんでしょうかね(笑)

はまっている人たちの気持ちはわからないでもないです。ゲーム内でチャットもしたのですが、みなさん、優しい人が多くて楽しかったですね。顔が見えない分、話しやすいし。

って擁護するほうにまわってどうするんだ~(笑)

とにかく問題はゲームによって昼夜逆転したり、学校や仕事が億劫になったり、行かなくなったりする、ゲーム以外のことに興味がなくなる、ということが大きいですね。


実際、艦コレなんかは朝5時にアップデートされるんだったかな?これにあわせてこの時間まで起きてる子が多いこと、多いこと、バイトや仕事を探すより、学校へ行くよりこっちが大事になっちゃってたりして。

またやめるのが難しい。重度の人はゲームをやめるのがアルコール中毒やギャンブル依存と同じくらい難しいんじゃないかと、はまってる子をみてて思います。

これは家族とのかかわりの問題(イネイブラー等)もあるので余計に難しいですね。

それは明日書きましょう。

これに加えて、アニメ、ユーチューブ等の動画なんかも時間を忘れて熱中しすぎて睡眠不足になったりしている人もいますね。

携帯依存なんかも関わってくるので、余計に大変だなあ。


DSM5によるインターネットゲーム障害(Internet Gaming Disorder)
今後の研究のための病態
臨床的に意味のある機能障害や苦痛を引き起こす持続的かつ反復的な、しばしば他のプレーヤーとともにゲームをするためのインターネットの使用で、以下の5つ(またはそれ以上)が、12か月の期間内のどこかで起こることによって示される。
(1)インターネットゲームへのとらわれ(過去のゲームに関する活動のことを考えるか、次のゲームを楽しみに待つ;インターネットゲームが日々の生活の中での主要な活動になる)
(2)インターネットゲームが取り去られた際の離脱症状(こられの症状は、典型的には、いらいら、不安、または悲しさによって特徴づけられるが、薬理学的な離脱の生理学的兆候はない)
(3)耐性、すなわちインターネットゲームに費やす時間が増大していくことの必要性
(4)インターネットゲームにかかわることを制御する試みの不成功があること
(5)インターネットゲームの結果として生じる、インターネットゲーム以外の過去の趣味や娯楽への興味の喪失
(6)心理社会的な問題を知っているにもかかわらず、過度にインターネットゲームの使用を続ける
(7)家族、治療者、または他者に対して、インターネットゲームの使用の程度について嘘をついたことがある
(8)否定的な気分(例:無力感、罪責感、不安)を避けるため、あるいは和らげるためにインターネットゲームを使用する
(9)インターネットゲームへの参加のために、大事な交友関係、仕事、教育や雇用の機会を危うくした、または失ったことがある

注:この障害にはギャンブルではないインターネットゲームの実画含まれる。ビジネス、
あるいは専門領域に関する必要性のある活動のためのインターネット使用は含まれないし、他の娯楽的あるいは社会的なインターネット使用を含めることを意図したものではない。同様に、性的なインターネットサイトは除外される。

重症度の特定:インターネットゲーム障害は、普段の活動の破たんの程度により、軽度、中度、または重度とされうる。重症度の低い人は症状の数が少なく、生活上の破たんも少ないかもしれない。重度のインターネットげーム障害を持つ人は、より多くの時間をコンピュータ上で過ごすであろうし、よりひどく、交友関係や、職歴もしくは学業面での機会を失うであろう。


(出典:DSM-5)


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