イネイブラーの自覚と治療 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日は依存症者を助けてしまう、イネイブラーについてお話をさせていただきました。

イネイブラーは世話好きだったり、真面目だったり、評判がよかったり、気が利く人が多いですね。子供や恋人、配偶者の言い分を先にわかりやすく伝えてくださる方が典型例です。

人助け=いいこと=愛情だと、とらえがちな人が多いですが、頻繁に助けることで相手を弱い人、何もできない人にしてしまう、こともあるのです。

むしろ難しいのが、『助けないこと』。

これがイネイブラーには難しいのです。たいていのイネイブラーには『見捨てられ不安』があるので自分が見捨てられたくない(本人は自覚がないことが多い) → 人を見捨てることができない、という流れになっていて、『助けない』がイネイブラーにとっては苦痛なのです。

なぜなら人を『助けない』=人を見捨てる → それを見て自分の中の見捨てられ不安が浮かび上がってくるからです。自分はどうなってもいいから、助けさせてほしい、というのがイネイブラーの特徴です。

その自己犠牲は美しいように見えて、実は本人の見捨てられ不安からの逃避であることが多いです。

相手のためになる『助けない』を実行するために、イネイブラーは『見捨てられ不安』の治療が必要になってきます。

その前に自覚していただくことが大事です。これもまた難しいのです。。。


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