尊敬心 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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もし『気楽に生きる、その先にあるもの』、そういうものがあるとすれば、その『要素』の一つに『尊敬心』があげられると思います。

自分以上の存在がこの世界に存在している、と仮定してみる。だからこそ自分の弱さ、欠点を見つめ、より高次の自分へ近づこうとする意識が生まれるのだと思います。

『尊敬心』を持った人を見ていると何より『美しさ』を感じますよね。

ただし、既存の自分以上の存在や集団を通しての尊敬心はなぜか『かたさ』のようなものをどこかに感じてしまいます。ルールがあったり、尊敬心の裏に人生、現実に対する逃避が含まれているからでしょうか?どこか柔軟性に欠ける感があります。

自分以上の存在がいると仮定すると自然と尊敬心や謙虚さが生まれ、自分の弱さ、欠点を見つめるようになるのではないかと思っています。

逆に自分の弱さ、欠点を見るのを嫌がる人もいます。自分の弱さや欠点について話し合おうとしても、それを批判ととらえてしまい、その部分を受け入れるのが難しく、代わりに『ほめられるほうが伸びる』と言って回避する場合があります。『ほめられるほうが伸びる』というのは実はその多くが子供の話であって、精神が成熟していくと自分の弱さ、欠点を見つめられるようになるようです。

ただ被害妄想や誇大妄想がある場合は、自分の弱さ、欠点を受け入れることができません。(一般的に言えば、クレーマーやストーカー等を思い起こしてもらえるとイメージしやすいかもしれません)むしろ上記のように批判されているととらえたり、逆に指摘してくれた相手、一緒に改善していこうと手を差し伸べてくれている相手を疑ってしまったり、敵だととらえてしまい、攻撃対象にしてしまうこともあります(反対に軽い気持ちでそれほど考えもなくほめてくれた相手、肯定してくれた相手を信用してしまうこともよくあるようです)。

これは妄想状態のなせる技なのですが、周りからすると性格が悪い人、融通の利かない人、と思われてしまいます。本人に悪気はほぼないのです。どうしてもそういう動きしかできなくなってしまうのです。正気に戻ると「またやってしまった」「そのときは何を言われても自分をコントロールできない」ということを被害妄想の方はおっしゃいます。

そして被害妄想、誇大妄想の状態と言うのは尊敬心を失ってしまい、自分の衝動、感情、思っていることが正しいと信じて疑わない状態、相手の話を聞けない状態、譲れない状態に入ってしまうと言えなくもないですね。

『気楽さの先にあるもの』、その要素のひとつとして『尊敬心』があると思うのです。そしてそれは今までのブログで話してきた『妄想』状態と真逆の状態であるように思えるのです。


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