被害妄想から病的兆候を見極める必要性 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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カウンセリングルームまきびHP:感想

昨日の続きで被害妄想についてなのですが、ある程度、生活はできていて、精神科で診断を受けるか受けないかの境界線にいる人たちの一部は、被害妄想があるものの、周りには病的な兆候だとはみなされず、流されてしまうことがあります。

そうしますと「わかってもらえない!」という気持ちが強くなって、被害妄想が高まり、余計に学校や勤め先に行けなくなってしまいます。

家族の方では「うちの子は普通だと思いたい」心理が働いて、病的な兆候を見逃してしまう、見てみぬふりをしてしまう、場合がよくあります。

ただ心のどこかで「うちの子はもしかしたら、大変なことになるかも」という心配がでてきたときは要注意です。

統合失調症やうつ、双極性障害などの精神病質の人と接するときに、ものすごく不安を感じる、というのは専門家の間ではよく言われることです。

いい子で精神科に行ったとしても5分、10分の診療の間では利発でとてもいい子にみえたり、まじめなだけ、臆病なだけ、がんばりが足りないなどとしか見てもらえなかったりする人の中に、実際には精神病質の人も結構いるのです。

なるべくそういった見逃しが少ないように、生育歴、家族歴を詳細に取った上でのカウンセリングが必要になってくるのです。

そして現実問題、精神病質の兆候があった場合には腕のいい専門医と連携してカウンセリングをすすめていくことが大事になってきますし、ご家族にもその状態、状況を受け止めてもらった上で食事、運動、睡眠などの生活改善と服薬や心理療法をすすめていくことにご協力いただく必要があるのです。

(あくまで個人で勉強、情報収集した上での見解にすぎませんのでご了承ください)


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