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カウンセリングルームまきびHP:相談例
カウンセリングに来られる方で多いのが、精神的健康状態ではないが、精神科で病名を診断されるまでにはいかない、という人たちです。
ただ実際に話を聞いてみると、アスペルガー障害やADHD、統合失調症、双極性障害などの一部の項目に当てはまる、または診断基準に当てはまるものの、5分やそこら話しただけではその兆候がみえにくい人がたくさんいらっしゃいます。
実際、精神科専門医の先生のご意見を伺っても、「このケースを見分けられる人はなかなかいないんじゃないかな。ましてこのケースの人にあった薬をだすのもかなり難しいだろうね」というお話をいただいたりします。
昨日までお話しさせていただいた妄想やこだわりというのも健全な範囲とそうでない範囲を見極めるのが非常に難しい項目です。
妄想の場合、何度もお伝えしていますが、明らかに突飛な話ばかりでなく、現実的にありそうな話であることもあり、同じことを繰り返し訴える、現実的にいって見方に多少の偏りがある、そして季節性やストレスがかかったときにだけ発現する場合があったりします。
よく春や秋に必ず同じ言動をされる方がいたり、会社に勤め始める、バイトをし始める、学校に行き始めると、その場所にいる人たちに嫌われている、周りが自分を馬鹿にしている、みんなが自分の評価を低く見ている、だからそこにいるのは苦痛でしょうがない、と訴える場合は注意が必要ですね。
実際、誰もその人をいじめたり、ばかにしていないのに、このような考えが頭の中からわいてしょうがないときはやはり被害妄想の可能性が強いです。
「なんでそう思うの?そこまでじゃないんじゃない?」と周りは少し疑うものの、病的な兆候とまでは考えずに放っておいてしまうので、実はこれが被害妄想を悪化させる要因になっていたりします。
自分の訴えがまともに聞いてもらえないと被害妄想に拍車がかかってしまうことが多いのです。それが高じて勤め先、学校などに通えなくなってしまったりします。
(あくまで個人で勉強、情報収集した上での見解にすぎませんのでご了承ください)
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