こだわりについてもう少し | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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最近、妄想についてお話しさせていただきましたが、今回は特に発達障害に見られるこだわりについてお話しさせていただきます。

まずは言葉のこだわりですね。例えば、「私は完璧主義なところがあるんです」、と発達障害の診断を受けた方がおっしゃったあとで「私がこだわりが強いんですね」と返したところ、その方はう~んと困った顔をされてそのあと、「いや、私は完璧主義でね」とお話しされました。
(実際の話と内容は変えてあります。)

だいたい似たようなニュアンスでOKとはならなかったようで、同じ言葉でないと納得できない様子でした。そして完璧主義≒ものごとにこだわる、という図式がその方の中ではできあがらず、ものごとを完璧にこなそうとする、ものごとを完璧にこなすことにこだわる、という類推のようなものがあまり得意ではないのが発達障害の特徴であったりします。

逆に妄想系のこだわりをお持ちの方は類推はいくらかできる感じがします。

またの別の項目として発達障害の場合、場の空気を読まない。話の流れでそこでとりあえずYESと言っておけば、場の空気はまとまるし、特にその場でNOと言っても誰の利益にもならない場面でも、空気を読まずに正しさにこだわってしまい、NOを平気で言ってしまう。

これがもし同じこだわりでも妄想的なこだわりのある人ならば、一応場の空気としてはNOと言ってはいけないんだろうけど、あえて口からNOがでてきてしまう、といった感じになります。場の空気にそぐわないのはわかってるんだけど、こだわりが口をついて出てくるんですよと言うお話を本人はされます。

まとめるとかなり強引な単純化ではありますが
発達障害:ルールや言葉の正しさ、厳密さにこだわる・場の空気を意識しないような雰囲気がある・同年代の友達がいないことが多い。ルールはすんなり受け入れる傾向がある。
統合失調症等の妄想系:類推はできるし、少ないが友達はいたりする・場の空気も読むが、妄想のせいか、場の空気に反した動きをしてしまう・自分の中で妄想がリアルすぎて自分の考え=妄想に固執してしまい、そのときは他人の考えがあまり入ってこない。もしくは気に入った考えには盲信してしまう。

(あくまで個人で勉強、情報収集した上での見解にすぎませんのでご了承ください)


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