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親子喧嘩や夫婦喧嘩なども妄想が含まれることで複雑になっていたりします。
例えば、Aさんが夫を悪いとしか思えない被害妄想になっていた場合、Aさんは夫のすべてが悪意のある行動に見えてしまいます。夫の行動のすべてに悪い方向での理由付けをしてしまうのです。
夫からするとなぜそこまで悪く思われるのか?理解できないのですが、Aさんに頭の中で心の底からリアルに夫にひどい仕打ちを受けているということになってしまいます。
周りがいくらいってもAさんは夫が悪いとがんとして人の話を受け入れません。それどころか周りまで自分を陥れようとしていると考えてしまいます。
ここで赤の他人のCさんがAさんから話を聞くとAさんの夫はひどい人だ、ということになってしまうのですが、実は夫は献身的にAさんに尽くしていたりするので赤の他人のCさんもAさんの夫に会って感じのよい人だとわかってびっくりする、ということがよくあります。
もちろん感じの良い人が急にキレて暴れるという場合もありますので、表面的な付き合いではわからないことも多いですが。
話を戻すと夫の仕打ちに対する愚痴、というのはよくある話なのでなかなか妄想と区別がつきにくいのです。ただ夫のすべてが悪い、ような話をするとき、そして話がくどく、延々と繰り返されるときには妄想の可能性が高いと思います。
現実的に考えて全てに問題がある人など、なかなかいません。
そして意外なのが、Aさんと夫は仲がいい時もよくあるのです。被害妄想で夫を悪く思っていると思ったら、ケロッと夫に向けていた憎悪を忘れてしまったかのように二人で楽しく出かけていたり、かといって急に攻撃になったりするのも特徴です。
ここでAさんがアルコールをよく飲むとか摂食障害があると被害妄想に拍車がかかることがあります。それから妄想が身体疾患、物質性、精神病質、どこからきているのかも調べる必要がありますよね。
(あくまで個人で勉強、情報収集した上での見解にすぎませんのでご了承ください)
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