妄想をもう少し考えてみる | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

*このブログは毎日19時に更新されます*

カウンセリングルームまきびHP:自己紹介

昨日は被害妄想とそれが出る時期について話しましたが、だいたいセットで誇大妄想もでてきます。

自分は結構できるはずだ、できる人間だ、と思う気持ちが強くなってしまう。学歴や社会的地位などに固執してしまう。自分の夢以外見えなくなってしまう。自分の夢が叶わなければ、死んだほうがマシ、と思い込んでしまう。これも若い人の猪突猛進なのか、誇大妄想なのか、見分けがつきにくいです。

夢が叶わないなら、死んだほうがマシ。みんなから認められていない、注目されないなら、自分には価値がない、など極端に思い込んでいる人を見かけたら注意が必要です。

やはり見分けるポイントは昨日書いたように小学校の低学年、思春期(特に10歳~14歳くらい)、大学、社会人になるあたりで急に集団にいることが苦手になっている場合、妄想の可能性が高いです。

あとは私は美人、かわいい、かっこいい、もてると思い込んでしまう妄想もあります。周りからするとこの人、冗談で言っているのかな?と思ってしまいがちですが、本人は本当にそう思い込んでいるのです。

もちろん本人の考え=妄想なので、親や周りがその被害妄想や誇大妄想を訂正しても絶対に受け入れません。本人の考え=妄想に対するこだわりの強さと集団適応能力が落ちる状態をみて発達障害だと勘違いしてしまう親御さんがたくさんいらっしゃいます。

発達障害の場合、子供の時から友達がほぼいないことが多いですし、思春期になると友達ゼロ、と言うことが多いです。そして空気は全く読めないというか空気を読むという概念をもっていないようにみえます。それに比べて専門医でも見分けがつきにくい型の統合失調症であった場合は、空気はいくらか読める、もしくは被害妄想的に読みすぎてしまっていたりします。思い込みが激しい子供、うちの子、ある時期からちょっと暗くなってきたかな、と思うような場合は注意が必要です。

そのようなタイプの子供の親御さんは「うちの子はまじめで根はいい子で、やればできると思うんですけど、思春期に入ってからちょっと・・・」とおっしゃることが多いです。

ちなみに実際、精神疾患の診断基準であるDSMにおいては統合失調症とアスペルガー障害等の関連性が指摘されています。

(あくまで個人で勉強、情報収集した上での見解にすぎませんのでご了承ください)


*このブログは毎日19時に更新されます*