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今年はチケットを3枚綴りで購入したのに、立て込んだ私事の今また差し迫った出来事で最終回をもう少しで忘れてしまうところだった。
日曜の夜の部に行くと空いてること空いてること。10人もいたかいないか。
勘三郎の「法界坊」前半はまるで喜劇、アドリブ満載。ちょっとふざけすぎじゃないの、と思うほどだったが…。
最後は歌舞伎の約束事『見得』の連続。『見得』は単なる決まりきった型としか思ってなかったが、とんでもない。『かたち』とはとても美しいものだった。しかも背景に映し出される木々のざわめきの美しさ。場面変わって映像が出た時、会場からかんたんのため息が起こったほど…いやはやこれはとんでもない大間違いだった。
人に話したら、「あれは映像ではない。舞台の後ろの背景が全部倒れて浅草寺の木々が背景になった。小さく車やビルが見えた」と教えてくれた。
私には、あまりに美しい木々が躍り出てから、鮮明な画像を写したように思えた。
…ん、ん~ん…
ともかく、すばらしい!
映画を見ていて、初めて拍手喝采した!
映画や劇では、演者や評判より『筋』の面白さが一番の私が、筋なんかどうでもいいと思うくらい、最後の『見得』と『舞台装置の映像』に感激した満足の3時間だった。
10年の昔、歌舞伎座で一幕¥1500で2・3回見たがいつも寝てしまい、「私たち夫婦には高等芸術はあわないね」とやめてしまった。友人に『シネマ歌舞伎』が面白いと勧められ見るようになった。大写しになったりと、観劇では見えにくい部分を見事に見せてくれるシネマ歌舞伎は来年も行こうっと。
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