昨日は真実の追及について、考えてみましたが、今日はその延長で発達障害(自閉症スペクトラム障がい)のこだわりについて少しお話しさせていただきます。
発達障害、もしくはそれに近い症状をお持ちの方は正しさにこだわる傾向があります。子供が「お母さん、これ何?」と聞き続けるがごとく、正しいことにこだわり、正しいかどうか聞き続けたりします。
このこだわりが高じて二次障害としての強迫性障害(ex.手洗いが長い、鍵の確認を何度もする、etc.)に発展することもあります。
正しさにこだわるあまり、現実的でない、不自然な考えや動きをしてしまうこともあります。
例えば、確実に安全な状況で皆が赤信号をわたっていても自分だけ赤信号をわたるのをためらってしまう、とかがよくあります。
研究者の方にとってはこのこだわりがプラスに働く場合もありますよね。
実際にはたいていの人がなんらかのこだわりがあったりします。発達障害の場合は脳機能からこだわりが強くなりますが、発達障害でなくとも親のしつけが厳しい等の原因があって強迫的に正しさにこだわる場合もあります。さらに言えば、知的障がいの場合も似た傾向がみられます。
部分的に言えば、摂食障害の方は食べ物(場合によってはその他にも)にこだわりがあったりしますし、精神病質の方は妄想の内容にこだわりを持ちますし、衝動制御の障害の方は特定物に対するこだわりが強く、とあげればまだまだありますが、こだわりについては見方を変えれば、いろいろなところで見受けられます。
ではこのこだわりが健全か不健全かの境目はと言えば、単純でして、そのこだわりを自分の意志でやめられるかどうかがまず一つ目の基準になると思います。そして二つ目の基準は社会的にそこにこだわることで問題が発生するかどうか、になりますね。
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