2年生になった。自分を取り巻く環境、自分の立場、自分に求められるもの、すべてがガラッと変わった気がした。ラクロス部では1年生と上級生を顕著にわける風習があると入部当初から感じてはいた。実際、上級生という立場になり、目指す対象が大きく変わった気がした。
同期という仲間へのベクトルが強かった1年間だったからこそ、2年になりベクトルがいろんな方向に向いたことを実感した。ラクロス部全体へのベクトル、上級生へのベクトル、1年生へのベクトル、自分へのベクトル。総じて、ラクロス部自体を背負っているという気持ちが強まった。
1年生へのベクトルを振り返る。前回のブログで私は「尊敬される先輩になること」を目標とした。1年生のみんな、私はどんな先輩ですか?
後輩が昔から好きで、自分が1年生を育てたいという思いから育成係に入った。新歓が楽しく、多くの1年生とコミュニケーションを取るのはとてもやりがいを感じた。しかし、好き・楽しいという気持ちだけでは全くうまくいかないのが育成というものだと知った。
『人を育てること』これは私の人生の中でかなり避けてきたものだと、やっていて感じた。別に、人に期待していないわけではないが、教える・フォローするということが無意識に多くなってしまう自分がいる。その行動が時には、1年生の可能性を否定してしまうことにも繋がるのではと思う。
それを直すために部活中だけでも性格を変える、ということは私にはできないしやりたくない。フォローをしてしまうのなら練習中ではなく練習外のアプローチに回す、強く言えないのなら行動や練習に望む雰囲気で示す。自分なりのアプローチの仕方を変えれば短所も長所になると思う。探り探りの育成だが、1年生がついていきたいと思えるような先輩になれるように励みたい。
次に自分へのベクトルを振り返る。当たり前のように10日以上連続して部活に行き、週5で4:30起きは正直辛かった。乗り越えられたのは、上級生という意識と4年生の思いに応えたいという気持ちの現れだろう。
私は入部してから毎日、電車の時間(たった15分)だけだが、今までの反省を読み、練習がうまくいくようにメニューと向き合っている。2年生MGという中途半端な学年で自分のできることは何か。その答えをまだ見つけられない状態ではあるが、最低限、日々の練習を大事にすることはできると思う。プレーヤーが毎日後悔のないように練習が出来るような意識を持ち続けたい。
つい最近、人には言えないが、ラクロス人生における自分の目標ができた。叶わなかったときがとてもダサいので今は言わないが、4年生になった時点で達成させておかなければ意味のない目標だと思う。だからより一層、2年生の今のうちが鍵だ。日々の練習がプレーヤーだけのものではなく、自分の練習でもあると思って取り組む。その意識で頑張りたい。
長くなったが、4年間この部活を続けるという強い意志が私にはある。自分が引退する時に後悔のないように全力でやろうと思う。今年は、目標に向かって全力で挑んでいる大好きな4年生に、必死についてきてくれる可愛い1年生に、日々の練習を大事にしようとする自分に、3本のベクトルを向けて部活に励んでいきたい。
33期 2年 MG 寺井和