副務に任命されたとき、退路を絶った気分になった。
部活が嫌いになっただとか体調を崩しただとか、自分の中にどうにか理由を付けて全てを放り投げられるだけの勇気と行動力があるなら、続けられると思った。
そんなことを考えてから1ヶ月
今期の方針を崩すことになりかねない大きな失敗をした。当たり前のことすらできなかった。自分の落ち度であることは自分自身がよく分かっていて、悔しさと申し訳なさと、ネガティヴな感情に支配された。
翌日の朝練は行きたくなかった。倍の時間をかけて自転車を漕ぎ、グラウンドに行った。それでも一番乗りで、いつもより早く出発していたことに気が付く。
やっぱり、逃げ出す勇気なんてない。
昨年までの私はあまり褒められた部員ではなかったと思う。続けたい理由よりも、辞めたくない理由があって部活にいた。
一度決断したことを途中で諦めるわけにはいかない。そんな思いだった。
そういう意味で、新チームになるにあたり運営に関わり始めた私は変わったのかもしれない。
自分たちの練習時間を擲って人工芝のグランドを遺してくれたOBのように、未来の千葉大学男子ラクロス部の為になる何かがしたい。
今はそういう気持ちで臨めている。
でも、「当たり前のことを当たり前に」
今の私は、まずここから。
部員として、TSとして、MGとして、そして副務として。
新2年MG 笠井ゆう子