一晩たてば赤い絨毯がまた現れる。
日が暮れるのが早くなったので、
私が帰りつ頃はもう薄暗い。
なので、夕方のわたしの日課だった
金魚とめだかの餌やりも、
朝律儀に見送りに出てくれる母に
たのむことに。
毎日のことなのに、
玄関を出る時に「あ、金魚のエサ」と思い出し
母にお願いして行くことに。
この頃ではエサが来るのを待ちかねるように
ほていそうのすきまに姿を見せる
愛らしい金魚の仕草に
母は気づいてるかなぁ。
車に乗り込むまでのわずかな間に、
のうぜんかずらの蜜に寄る目白と
百日紅の枝を行き来する
四十雀たちとあいさつ。
あと数日大阪行ったら、しばらくは工房で
じっくり過ごそう。
長い夏だったな。