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オンラインとアピアランス
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コロナ禍により、
人との接触の自粛が求められています。
日本経済の低迷を見ると、
人生において「人と会う」ことは、
かなりの比重があるのだと感じました。
人生においてコミュニケーション能力は
本当に大切だという証明にもなりました。
今回は、今後ますます増えていくであろう
オンラインによるコミュニケーションを
考えてみます。
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とあるニュース番組で、
キャスターが家からオンライン出演。
「家にいよう」と訴えるキャスターは、
気軽さのアピールのために
「私は上半身はきちんとしているが、
ズボンは部屋着だ!」
と声を張っていました。
ゲスト出演していたスタジオの岡田晴恵教授は
「見たくなかった」と苦笑。
私も苦笑。
そして違和感を覚えました。
オンラインツールとは言え、TPOも様々。
家族や友人らと気軽に話すなら、
ラフな格好でも良いでしょう。
ただし、仕事や、
公共性の高い場面では全く違います。
むしろ直接会うよりも緊張感が必要だと思います。
6つの観点にまとめました。
①時間厳守
通常の会議では、リーダーが遅れても、
参加者同士で話しながら待つことができます。
しかしオンラインでは一人でジッと待ちます。
開始時間、終了時間ともに、
よりシビアに見られると思ったほうが良いです。
②顔の明るさ
照明を気にしていない人の多くは
顔が暗く見えます。
「暗い」「顔色が悪い」と見られます。
照明や窓、座る位置を変え、
顔が明るく映るように工夫しましょう。
③通常以上のアピアランス意識
通常と違い、身だしなみが一度気になると
ずっと見続けられます。
ジャケットの色、ネクタイの色など、
背景との兼ね合いで
見られ方を通常以上に考えましょう。
通常のメイクとは変える女性もいるようです。
④背景の確認
背景はずっと映ります。
背景もアピアランスと捉え、
適したものにしましょう。
⑤カメラの角度
カメラの高さは目線と合わせましょう。
目線より上すぎると自分が小さく見え、
下すぎると見下ろしているように見えます。
⑥見えない所に手を抜かない
今回、一番強調したいことです。
見えない部分は当然、見えませんしバレません。
しかし、自分はわかっています。
オンラインこそ、映らない範囲までキッチリする。
スラックスの線、靴は綺麗に磨いておく、
もちろん歯も磨く。
そういったことにこだわります。なぜでしょうか。
準備を疎かにした状態で画面に登場すると、
そのずさんさはどこかで相手に伝わります。
声の質や言葉の端々に出てしまうのです。
改めて「才能の要らないところに手を抜かない」
ことが大事です。
以前、東京ディズニーランドの話に感動しました。
絶対にゲストからは見えない場所に飾ってあるビンテージ・ジーンズが、なんと本物なのだそうです。
担当者いわく「キャストには見えますから」と。
一流とは何かを考えさせられました。
オンラインにおいては、
直接人と会うとき以上に
神経を使うべきかもしれません。
オンラインを「便利だ」「楽だ」と言っている人は、
少し思い違いをしているのかもしれません。
どこまでこだわるべきかは場合によりますが、
皆さんの心がけ一つで相手により
一層の好印象を与えられます。
講演者がステージに立つ前の準備や、
テレビに出る前の準備に匹敵するくらい、
実は大切なことなのです。
そこをこだわりきった人は、
好印象を得て、
上のステージに導かれることでしょう。