チエでつながる, ワザでつながる、ココロでつながる、価値を生みだす           ~ 物語思考が世界をかえる -23ページ目

チエでつながる, ワザでつながる、ココロでつながる、価値を生みだす           ~ 物語思考が世界をかえる

この世に生まれて間もなく、人は「ものがたり」と出会い、そこで広い世界とのつながりを作ります。このblogでは、「ものがたり」と共にある人の可能性を探求していきます。

「若手にもっと伸びて欲しいのだけれど、ベテランの知恵がうまく伝わらない」


こうした話は本当に沢山の職場で聞かれます。



ベテランが若手とうまくコミュニケーションが取れない。

単純には、そういう話です。



「昔はそんなに問題じゃなかったのに」

これも、よく耳にする言葉です。



原因は、



終身雇用、年功序列、日本的経営のタテ社会が崩れ、

職場共同体が緩まって、先輩・後輩のかつての密な関係が

崩れたこと。



よく指摘される点です。 

私もそれが大きな要因だと思っています。



今の20代の人は、中学・高校で運動部にいた人でも、

先輩に服従、とか上下関係重視という感覚は殆ど感じられません。



むしろSNSからのヨコの繋がりに敏感で、

2-3年上の先輩あたりだと、多分そっちで繋がっている“仲間”

というイメージなのかもしれません。



つまり相当に強力なヨコ社会がやってきています。



そんな状況になって組織で何が起きるかといえば、


40代、50/タテ社会世代と、SNS/ヨコ社会世代との

“徒弟ギャップ”です。



タテ社会世代は大方“徒弟的”な仕組みが機能する中で“仕事”を

覚えてきています。



残念ながらこの人たちはその方法以外に知らない。


教えろ、と言われれば、自分たちが習ったやり方でやるしかない。


成功例としてそれしか知らないのだから、仕方ありません。



ですが、SNS/ヨコ社会の住民は、そのやり方を受け取れない。



タテ世代とヨコ世代の切れ目は大体’95 – ‘05の辺りですが、

この変化があまりに極端で、中間層というのもあまりいません。 



今の30代を挟んで20代と40代、50代の間のギャップが

「仕事力」の移転を阻んでいる。



時代の変化と共に起きた構造的な変化は、

仕事知の伝承問題の一番の原因なのは間違いない。



じゃあ、コミュニケーションが良くなれば、解決するかというと、

残念ながらそれほど単純でもありません。 



そこを知るには“徒弟“時代にうまくいっていた”何故“のところを、

探っていくことが必要です。 


その中味は、次回書きます。




















こんばんは、



「イスラム国」への報復として、ヨルダンが行った空爆が、また

沢山の一般人を犠牲にしたのかと想像すると、暗い気持ちに

ならざるをえません。



湯川さん、後藤さんのことは、私も一日本人として本当に悔しいし、

ひどいことをする奴らを、絶対に野放しにしてはいけないと

思います。 



とはいえ、空爆のような力による報復で失うものがあまりに大きいと

感じられ、これがまた次の“テロ行動の種”を生み出すと思うと、

やるせない気持ちになります。



イラク戦争は、サダム・フセインという独裁者を封じこめた点で

一定の意義が認められるものでした。ですが結果としては多くの憎しみの

連鎖を生んでしまった。 アメリカの空爆では、沢山の一般人や子供が

犠牲になっていたのです。



今回も公には軍事施設の破壊と発表はされていますが、現実に

犠牲になっているのが子供などの弱者であることは、後藤さんが

命懸けで私たちに伝え続けてくれた通りで、想像に難くない

ことです。



だからいま天国の後藤さんは、無念で仕方ないだろうと思います。



アメリカを中心とする“有志国連合”の強硬姿勢は、

どんどん強まっていますが、


そして、彼らの思考枠組みは今も力の論理が支配する国際政治の

“常識”として見做されている様子ですが、


日本には、そこにひとつの“見識”を示すプレーヤーとしての

存在感を出してもらいたいところです。



「子供を犠牲にしてはならない」



この“あたりまえ”がかき消されてしまうのは、あまりに

理不尽な話です。



西側の国とはいえ、欧米とは異なる価値観、多神教的な共存の

価値観を持つ文化の住民として、日本政府にここは一歩踏み込んで

こだわってもらいたいところだと思います。


後藤さんの思いは、誰もが当然に共有しているものだと思います。





“実践の知”を組織の中で伝えていくには、

大まかに二つのアプローチがあると思っています。



一つは、その知を既に獲得した人が、

未だ持っていない人に教えてあげる、という方向性。


しばしばこれは“伝承”と呼ばれます。



もう一つは、未だ持っていない人が、既に持っている人から

“つかみとる”という方向性。



このパターンは、広く世の中に存在しています。 ですが、

不思議なことに、“伝承”が頻繁に語られる割に、

こちらの方向性が語られることはとても少ないと感じます。



よく“技術伝承”が重要だ、といいますが、

私は、技術で本当に“伝承”しなければならない部分は、

それほど多くないと思っています。

 


“伝承”が大事なのは、むしろその技術の“周辺”を作っている

部分、例えば、その扱い方とか、どういう場面で有効なのか、

というような部分。 文脈と深く関わるだけに、図面にも

マニュアルにもうまく残せない部分。



“伝承”の流れは、この“周辺”と呼ぶべき領域を伝えながら、

本人の学習意欲が“技術”に向く方向性。


一方で、いわゆる“技術“は、どんどん変化もしていくもの

なので、実践者本人が意識的に“つかみとって”いくことが

大事です。



こちらは、“つかみとって”いく中から、先達の“周辺”知識に触れ、

自ら問題意識を持って、取っていく方向性。



どちらも仕事のスキルを総合的に習得していくものですが、

大まかな分担として、技術 = 本人が多様な形で“つかみ取る”、

“周辺の知”= 人との接点や場での作用を通じて習得、

という形になっていると思います。



2年前、私はこの“伝承力“の方法論にまとめ電子ブックで出しました。

http://ss.st/dqbY



一方、「つかみとり力」は、“つかみとる”側からの働きかけの力です。


その力が、いまの日本で、というか世界的にこれから重要に

なってくるだろうと考えています。



私が別ブログに連載中の

「つかみとる実践力」http://ameblo.jp/tsukamitoru/

は、今日で15回目まできました。


今、週に3-4本のペースで、上げています。



ここの内容は特に20代、30代の人たちに読んでもらって、

「つかみとり」力を上げてもらいたいなあ、と思っています。



今この「つかみとり力」を普及しなければいけない、と思った

私の意図は、本文の方に詳しく書きましたので、

見ていただければ嬉しいです。



もしお読みいただいて感じたことなどあればご感想など、

聞かせていただければ嬉しいです。 

20代、30代に限らず大歓迎です。























みなさま こんにちは、






連載ブログ「つかみとる実践力」の第二章も、先週完了したので

ご案内します。 この章のキーワードは「視界」です。

 



車の運転でも、初心者の頃は中々注意が届かず、ヒヤリとすることや

コツンと角をぶつけてしまったりすることが多いものですね。





目前の課題にどうしても注意を向けてしまい、「視界」が狭くなってしまう

ので、これはやむを得ない事です。 経験が増すほどに、全体に注意が

向けられるようになり、事故や衝突のリスクは減っていきます。





仕事も同じなのですが、昨今の“分断化”が進んだ職場では、この「視界」

が中々広がらない。 そうなると、仕事をするうちに自然と身につけられ

そうな身体感覚が身につけられなくなってしまいます。 






お客の声を直接聞きながら料理を学ぶのと、マニュアルとにらめっこして

いるだけの人で差が出るのは、当然すぎることですね。






今のOJTの問題などを取り上げて、色々考えたことを書いています。





ご感想など、何かの形でフィードバック頂けると、嬉しいです。








~ 第二章 「視界」設定で人生が決まる ~






(5) 機能するOJT、機能しないOJT

http://ameblo.jp/tsukamitoru/entry-11973485409.html



(6) “仕事の面白さ”に触れられない悲劇

http://ameblo.jp/tsukamitoru/entry-11973987746.html



(7) 失敗で広がった私の「視界」

http://ameblo.jp/tsukamitoru/entry-11974293233.html



(8) 「視界」の開拓が“暗黙知”を育てる

http://ameblo.jp/tsukamitoru/entry-11974752442.html



(9) 人生の本質は「視界」の開拓

http://ameblo.jp/tsukamitoru/entry-11975166823.html





なお、今週は更に続きの (10), (11) を上げています。




ただいまブログ「つかみとる実践知」連載中です。



昨年末から、別のブログで「つかみとる実践知」を連載して

います。  http://ameblo.jp/tsukamitoru/

毎日ではないのですが、いま週に4本くらい上げています。



「つかみとる実践知」は、昨年「研修」として立ち上げた

ひとつのテーマなのですが、


自分の頭を整理するためと学習を促進する為の

両方の狙いで、今一気に執筆を進めているところです。



それで、別の専用ブログに載せることにしました。



このブログの狙いは、ズバリ「日本人の問題解決力を高める」

ためです。 



定形の業務、マニュアルに出ている仕事を正確にこなす事も

大事なことですが、世界が求めているのはやはり個別特殊で

複雑な事態への対応力や未知の領域へ挑戦する力です。



私は「伝承力」という研修を3年前から始めていますが、

今の20代、30代が、仕事をする上で“ものを考える機会”、

や“実践的な知を育む機会“がものすごく乏しくなっていると、

感じました。

 


「伝承者」(40 代~50代の方が多い)の問題意識の多くが、

そういうところにあるばかりでなく、


この「伝承者」の中にも“考えない”、“考えることが出来ない”

人が多くいることに、気づいたからです。



そういう人たちの下についた部下が、“自ら考える様になる”

というのは、残念ながら想像できません。



これは、企業の教育担当者の多くも感じている事です。が、

科学的なデータもなく、心の中でそうじゃないかな、

と思っている人は多くても、あまり話題になっていない

気がします。



残念なことですが、このことは紛れもない事実だと思います。

そして、とにかく彼(女)らに、考える場を与えることが必要だ

と思っています。 連載では、考えるヒントになる枠組みや

日常の仕事への取り組み方を示していこうと思っています。



この連載を、20代、30代の方々に読んでいただきたいのは

勿論ですが、私と危機感を共有するマネジメント層や中堅・

ベテランの方々にも読んで頂いて、色々フィードバックなど

頂ければと期待しているものです。



連載を細切れに出しているのは、


休みの日にまとめて書いている元原稿を、

日毎、見直して推敲してアップしているからで、

私の時間的な限界を考えての事です。

 

毎日この作業をすることで私の頭の整理にもなります。



以下、これまで9回アップしたうちの、前半の4篇を示して

おきます。 連載なので、最初から読んで頂いた方が分かります。



ということで、どうぞよろしくお願いいたします。




一章 失われた実践知習得の機会 (全4篇)



(1)若手社員間で差がつく“問題解決”力

http://ameblo.jp/tsukamitoru/entry-11970927587.html

(2)育成のしくみを崩壊させた雇用システムの変化

http://ameblo.jp/tsukamitoru/entry-11970928250.html

(3) 分断がもたらした”考えない習慣”

http://ameblo.jp/tsukamitoru/entry-11970928640.html

(4)“しみこみ”型から“つかみとり”型へ

http://ameblo.jp/tsukamitoru/entry-11970930098.html