まいど~カエルイチョウ
生きもの自然科学大好きドキドキ
絵本講師のくがやよいです
 
 
 
先月の事ですが
伸びてきた髪を切りに
友人が営む美容院へ
 
 
首がスース―するぐらい
めっちゃ短くなりました!
 
 
 
そのときに立ち寄った図書館で
出会った写真集3冊
 
1『軍艦島超景』
柿田清英
株式会社三才ブックス
 
 
 
 
・・・すごい。引き込まれてしまった。
 
 
 
軍艦島と呼ばれる端島は
海底に眠る石炭を掘り出して栄えた炭鉱の島。
閉鉱に伴い、人々は島を離れ
今は巨大な廃屋の島となっている。
 
 
 
オットが長崎へ行ったとき、
乗船して遠景は見ることができたけど
天候が悪くて島への上陸は叶わなかった、
と言っていたので借りてきた。
 
 
 
木造の建物はほぼ全壊。
コンクリートの建物には植物が絡まって
ジャングルの中の遺跡のような風景を見せている。
 

 
写真家の柿田さんは
昭和25年長崎県の高島町生まれ
5,6年生の頃、軍艦島(端島)に行ったことがあり、
高校時代には端島に住む同級生と
アマチュア無線で連絡を取り合っていたそうだ。
 
 
 
 
最盛期には5000人が暮らしたという島の
そこここに人々の生活の名残りがある。
 
アパート、学校、商店、病院、風呂にトイレ
壁の落書き、サリーちゃんのシール
海底に沈むケーブル
 
地底の坑道内で働く炭鉱マンの命を司った 
最も重要な施設、巨大な通気口の跡。
 
 
 
最盛期の端島を知る柿田さんは
廃墟と化したその風景を
どんなことを思いながらカメラに収めていたのか…
それは巻末のインデックスで知ることができます。
 
 
 
 
 
 
2『それでも笑みを』
大石芳野/写真・文  
清流出版
 
 
表紙の少年は
コソボに住むヴァルドリンくん(9歳)
 
「(ぼくの)父さんは……」
と言って言葉を詰まらせ、溢れた涙の訳は… 
 
 
 
 
ポーランド、アフガニスタン、コソボ
タイ、チェルノブイリ、フィリピン、
バングラデシュ、ベルギー、
沖縄、ヒロシマ…
 
 
 
世界の国々を巡り、人々の笑顔と
深く残る戦争や紛争の傷跡を大石さんは写し取る。
 
 
沖縄では、儀間比呂志さんが版画を彩色している場面もあった。
 
 
 
子どもたちの清々しい笑顔、哀愁の瞳…
一人ひとりの表情を見ていると
いろいろなことを考えさせられる。
文章も、ぜひ読んでほしいと思う。
 



 
3『ナスカイ』
梅佳代 
亜紀書房
 

 
ナスカイは
那須高原海域中学校・高等学校
全寮制の中高一貫私立校。
 
 
『男子』『ウメップ!』などでおなじみ
大好きな梅佳代さん!
の、
しかも今度は高校生男子の写真集!
 
 
 
ワクワクしながら読んだけど
『男子』ほどの破壊力はなかったなぁ…
(何を期待しとるんじゃ)
 
 
 
 
 
キャンパスノートにステッカーが貼られた
ナスカイのカバーは全部で3種!
 
 
男子校のセイシュンを垣間見てください^_^
 
(ナスカイは福島第一原子力発電所の事故の影響もあり
2013年以降は生徒募集を行わず、2017年に閉校になりました)
 
 
 
 
 
 
 
写真集、大好きです
 
 
写真は現実のことだけれど
写し取られた瞬間の 前と後、
過去や未来を想像する
 
 
 
過去を知る
 
 
歴史を知る


問いかけてくる
 
 

そして、未来が
戦争や紛争、貧困、原発の事故などで
誰からも奪われることなく
 
 
平和なものであるように。
 
 
 
…そう強く願う原動力になると思うから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※儀間比呂志さんの絵本(子どもの頃読んでもらった絵本です)
 
 
 
 

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