まいど~カエルちょうちょ虹

生きもの自然科学大好きドキドキ

絵本講師の くがやよいです。

 

 

 

先の記事のつづきです。

 

 

 

 

 

「今、君が好きなことが

そのまま職業に通じる必要は全くないんだ。

 

大切なのは、何かひとつ好きなことがあること、

そしてその好きなことが

ずっと好きであり続けられることの旅程が、

驚くほど豊かで、

君を一瞬たりともあきさせることがないということ。

 

そしてそれは静かに君を励ましつづける。

最後の最後まで励ましつづける。」

 

 

福岡伸一著

『ルリボシカミキリの青』(文藝春秋)より

 

 

 

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好きなことはその子を支える

畏れ多くも

私もハカセと同じことを思いました。

 

 

 

 

「ルリボシカミキリの青。

その青に震えた感触が、

私自身のセンス・オブ・ワンダーだった。

 

そして、その青に息をのんだ瞬間が、

まぎれもなく私の原点である。」

 

 

青文字部分は同書より抜粋しました)

 

 

 

 

 

自然と生きもの、本や絵本を

好きになった原点は何だろうと考えたとき、

自分の子ども時代の

ある情景が思い浮かびます。

 

 

 

子どもの頃、古い社宅に住んでいました。

木造の小さな平屋には広い庭があって

雑多な草花や実のなる木

(果樹)が植わっていました。

 

 

 

 

夏の朝、

「庭のイチジクをとってきて」と母に言われて

その実を取りに行きました。

食卓に並んだ赤い果実は

今も懐かしい夏の味です。

 

 

 

イチジクの木でよく、黒い体に水玉模様の

スタイリッシュな昆虫を見かけました。

 

 

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私がゴマダラカミキリを好きなのは

紛れもなく、この時の記憶があるからだと

最近になって思い当たりました。

 

 

 

今もゴマダラカミキリを見つけると

嬉しさと一緒に 懐かしさと、そして

「夏が来たなぁ~」と

ワクワクした気持ちになります。

 

 

 

奥山ハカセが採ってくれたときの記事desu

 

 

 

 

 

 

本が好きだった母は、寝る前に妹と私に

よく絵本を読み聞かせてくれました。

同じように読んでもらったのに

妹は本(活字)が苦手で虫嫌い、

私は本(活字)が好きな大人になりました。

 

 

 

私が本や絵本を好きなのは

紛れもなく、母のおかげだと

大人になってから、

特に、絵本講師の勉強を始めてから

思うようになりました。

 

 

 

私はしんどさを抱えた子どもだったけど

(超~~問題児でした汗

今思うと、母も 私も 

このひとときにどれだけ癒されていたことか。

 

 

 

 

 

 

 

夏の日に

庭のイチジクの木で見ていた

ゴマダラカミキリと

母が読み聞かせてくれたたくさんの絵本。

 

 

 

 

 

紛れもなく、それが私の「好き」の原点です。

 

 

 

 

 

 

 

(庭のイチジクの木、カミキリムシに食い荒らされて

数年後に枯れてしまいました。

カミキリムシ、実は木を食う虫(~_~;)