まいど~
クリスマス絵本までぜんぜん辿り着けずに
いたこん(伊丹市昆虫館)に気持ちを持っていかれっぱなしの
絵本講師 くがやよいです。
日曜日。西の奥山さんこと
奥山清市館長の講演を聞きに、いたこんへ。
駐車場から昆虫館への道。・・・そそる!
講演は11時から。……1時間も前に着いてしまった。
館内、いろいろ楽しい~
こちらは23日までの開催でした。
トイレの前には、
ちゃんとTOTO。
このうんこの〝 なさりぬし〟・・・(笑)
TOTOだけど、水洗じゃなかった~
こちらは人間のトイレ。↓
か、かわいいんだなぁ~
(こーいうセンスがたまらない!)
そうこうしてる間に11時。
会場のかぶりつき席は親子連れに譲ろう…と
妙な遠慮が出て、前から5列目ぐらいの微妙な位置で拝聴。
・・・やっぱり、館長さんのお話は面白くて、
博識な館長さんが選ばれる言葉のセンスが
いちいちツボにはまって、爆笑してしまいました。
ファーブル先生が研究所にされていたアルマス。
アルマスとは荒れ地、という意味だけど
それはマイナスのイメージじゃなく、
「人間の手が入っていない、自然の」という意味の、荒れ地。
写真家の海野和男さんが写された
現地(アルマス)の写真を解説してくださりながら
ときどき、
「あー、こんな藪とか、入ってみたいなぁー。」
・・・って、心の叫びが漏れてますよ~館長さん!
他の虫の幼虫に卵を産み付け、
その幼虫を養分にして育つ ジガバチの写真の解説。
椎名誠さんの書かれた文章を例に出され、
「タガメに肉液を吸われるか、
マムシに丸呑みされるか、
どっちもイヤだけど、でも、これもイヤだ!
ジガバチにも つかまえられたくないなぁ~」
・・・・って、ごもっとも!!!
館長さんの言葉は
文字にしてしまうと色あせてしまいそうで
やっぱり、生でないとあの面白さは伝わらない!
ファーブルが暮らしていた南仏は
敬虔なカソリック教徒が多く、
当時、虫といえば悪のような存在で、
ずっと後ろ指をさされながら研究をしていたファーブルが
55歳の時、だれにも邪魔されずに研究に没頭できるアルマスを手に入れた
「アルマス、ゲットだぜ!
っていう喜びが延々と書かれているのが
集英社の完訳 2巻目の上巻。」
なのだそうです。
あー、
館長さんの言葉、私が書くと
なぜか軽~くなってしまう。。。
ほかにも館長さんおすすめの本や絵本が
企画展示室にズラリと並んでいます。
そして、本に出てくる虫たちも。
見に来てね~
三木卓さんが監修された漫画も。おすすめだそうですよ~
奥山館長さんと。
この日、新たな発見がありました。
実は私、
伊丹市昆虫館は子どものための施設だと思っていた節がありました。
でも、
講演会には昆虫大好き!な大人もたくさん来られていて、
講演の後、奥山さんを囲んで離さない様子を見て、
大人のファンもたくさんいるってことが新発見でした。
館長さんのお人柄もあって
ますますいたこんファンになってしまって、
これを機に 私も「いたこん友の会」に入会したいと思います。
(年会費1500円。・・・どこへ行くんや、私)
館内には選りすぐりの自然科学絵本がズラリ!
そして、なんと・・・・!!!
知る人ぞ知る、(=知らない人は知らない)
サイエンス・ウィンドウが!!!
やるなぁ~!いたこん
そして、
東の奥山さんこと、日本野生生物研究所所長
奥山英治師匠の本、『虫と遊ぶ12か月』(デコ)も発見!!!
やるなぁ~!いたこん
ドームには、たくさんの蝶たちが。
私の好きな生きものたち(特に両生類と爬虫類)は冬眠体制に入っていて
生きものロスを埋めるために、つい、ぬいぐるみを買ってしまう・・・
いたこんで買ってきたタガメのぬいぐるみ。
(友の会会員は10%オフ)
早く春になれ~~
で、また本のことに戻ります。
ファーブルの息子のポールが父親とともに写した写真集。
父親の死後の写真は、ぱっとしない、とおっしゃってた館長さん。
それだけ、ファーブルの視点がすごかったのだと思う、と話されました。
いろいろな苦労をしながらも、クルミ材の小さな机の上で
4000ページにわたる昆虫記を書き上げたファーブル。
(初めて「昆虫記」という言葉をつけたのは、大杉栄氏だったそう)
91歳でその人生を閉じるまで、アルマスで、好きな研究に没頭して生きた姿は
後進の昆虫好きな人たちに多大な影響を与えました。
生まれ故郷のサン・レオン村に建つ、ファーブルの銅像。
マツノギョウレツケムシを観察しているところだそうです。
(海野和男さん撮影のポストカード)
年末年始は、ファーブル昆虫記を読もう。
そして、1月6日は
いたこんにゲリラ読み聞かせに行きますよ~
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